|
南山の竹を切り出し
東海の水を注ぎ入れ
繊細なる大筆を引き抜いて
内務大臣 宋秉畯の
前後罪悪を列挙し
世界万国の怒れる者たちへ
一致供覧してみようぞ
宋秉畯よ 聞くがいい
無頼漢どもをかき集め
一進会を立ち上げし時
狂言妄説作り上げ
幾多の良民を追いたてて
魔窟の中へと陥れた
お前の罪がここに一つ
宋秉畯よ 聞くがいい
お前は正に賤しき奴婢か
韓国臣民たるは明らかよ
国の恩恵を受けたろうに
日本侵略者の下部となり
宣言書を発表した
お前の罪がここに二つ
宋秉畯よ 聞くがいい
機関新聞創設し
天然公理に違反し
でたらめをまくしたて
祖国精神抹殺し
社会正論を排斥した
お前の罪がここに三つ
宋秉畯よ 聞くがいい
邪な輩と手を組み
７条約を作り上げ
軍隊までも解散し
檀君縁の聖なる土地 三千里に
血雨腥風が悲惨たるや
お前の罪がここに四つ―
…… （朝鮮古典文学選集４「歌辞集」１９８６年・文芸出版社）
※宋秉畯（１８５８～１９２５）は日本軍部と内田良平をはじめとする右翼浪人の手先となり、朝鮮において欺瞞に満ちた親日世論醸成のため「一進会」を作り上げ、ありとあらゆる背族行為の先頭に立った。今も南北問わず、特等親日売国奴の一人として断罪されている。ここでは宋秉畯の罪を４つ挙げているが、全文は８つの罪を挙げ構成されている。この詩は当時の朝鮮民衆の心情を端的に表している。（選訳・金栞花） ［朝鮮新報
2010.7.12］ |
