サッカー朝鮮代表　チ・ユンナムさん

　朝鮮代表の左サイドバック。４．２５体育団所属。

　W杯ブラジル戦で左サイドを駆け上がり、鄭大世選手が頭で落としたボールを拾い、朝鮮のW杯４４年ぶりとなるゴールを決めた。

　アジア予選でも持ち味のオーバーラップでアシストを挙げるなど、得点にからむ活躍を見せていた。

　「世界ランキング１位の強豪相手にゴールを決めることができてとてもうれしい。だが、これは私のゴールではなく、チーム一丸となって奪ったゴールだ」

　平壌の自宅には、試合の翌日から近隣住民が訪れ、家族を祝福した。住民いわく、夫の活躍をサポートした妻の存在も大きい。

　妻のハン･チュンヨンさんは、食事や健康管理、精神面のケアなど、いつも笑顔で支え続けた。「子どもが生まれたら、ぜひ、夫のようなサッカー選手に育てたい」。愛する妻に大きな恩返しができた。（東）

［朝鮮新報 2010.7.5］