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くらしの周辺−大切なこと

 運動会といえば、普通は秋に行われる催しだと思うが、北海道は梅雨がないためどの学校も大抵この時期に行われる。

 長い間、運営側で携わってきながら、何てステキだろうと思うことがいくつかある。

 一つに、小規模校だから可能なのだが、観覧席には必ずテントを建て、来てくれる同胞たちに少しでも良い条件で観てもらおうともてなす。また、観覧時のルールなども大して作っていない。それは同胞社会に対する信頼の現われなのかもしれない。

 だからこそ、その根底が崩れないように今後ともお互いに思いやりを持って行動をしていければと思っている。

 二つ目に、私の8歳と6歳になる娘2人は、土曜日に開かれている、ハッキョの児童教室と幼児教室にそれぞれ通っているが、次女は昨年さびしさのあまりよく泣き、幼児教室にも積極的ではなかった。それが今年は教室のみならず、事情でオンマと長女の参加できない運動会にも絶対に行くと、1カ月前からはしゃいでいた。

 この1年間での劇的な変化には、たった一人の子のためにでも、何とか楽しく通えるようにと、あらゆる手を使ってくれたソンセンニムたちの温かさが、娘に伝わったからに他ならない。

 娘のみならず、子どもがハッキョに来れば誰かが話しかけ、子どもを大切に扱うという、日本社会が忘れかけている良き伝統が、いまだにしっかりと根づいているということだろう。(藤代隆介 北海道朝高 サッカー部監督)

[朝鮮新報 2010.6.25]