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「民族担う人材育てた」

元東京中高教員 梁淑子さん

 東京朝鮮中高級学校で38年間教べんをとり、3月に定年退職した。現代朝鮮史などを教えていた。

 総連活動家だった父の影響を強く受けた。学生時代に参加した朝青活動では、活動家や同胞、子どもたちと接することで、民族教育の大切さを知った。

 教員生活では「打てど響かない人」であることを心がけた。自分で何でもこなすのではなく、「生徒自身が自発的に動くようにすることが大切」と考えたからだった。

 授業は毎年、新しく作り直した。「24時間、生徒のことで頭がいっぱいだった」。困難に直面しても、生徒たちに率直に投げかけ、生徒が奮い立つのを見守った。そして、生徒とともに自らも学び成長していった。

 「民族と同胞社会を担う人材を育てることで、同胞社会に貢献してきた」

 同胞たちの前で胸を張って言えた。退職を惜しむ教え子の姿があった。(泰)

[朝鮮新報 2010.6.14]