〈みんなの健康Q&A〉 ツボ療法で健康な体作り(上) |
Q イライラしたり怒りっぽい人がいますが、身体への影響はあるのですか。 A:当然あります。イライラしやすい環境にいて、身体に影響する場合と、身体内の調子が悪くて、イライラしたり怒りっぽくなる場合とがあります。この感情は、ストレスと関連が深く、イライラして頭に気が昇ります。人の感情は、のびのびとして、意見なども十分に述べ、怒りをため込むことが少ないのがよいのです。この感情を過度に我慢することによって、身体にも悪影響を及ぼし、わき腹が張ったり、頭痛、めまい、目の充血などを起こし、ひどい場合は、吐血することもあります。せわしない昨今、ストレスをためないことは非常に難しい問題ですが、せめてこの感情が身体に影響を及ぼす前に、解消したいものです。 我慢もほどほどに。 ●「ツボ療法」 −中(両側の乳首を結んだ線の中央)
@中に親指の腹をあてて、ピンポン玉ほどの円を描くようにゆっくりと10分間回しながらもむ。 −内関(手首の内側にある横ジワの中央から肘に2寸〔指3本分〕向かったところ) @親指でやや強めに3秒押して1秒休む間隔で2分間押さえる。 −行間(足の甲側で、親指と人差し指の付け根)
@人差し指か親指で、やや強めに3秒押して1秒休む間隔で2分間押さえる。 Q 逆に思い悩むとどのような影響があるのですか。 A:ちょっとしたことで思い込んだり、悩んだり、また常にそのような感情にさらされると、あらゆる面において身体に影響を及ぼします。ついには、消化器系統の機能を減退させて、食欲不振、腹が張る、下痢などを起こします。ひどくなると、のどに何かがつまったような感じがしたり、元気がなくなります。思い悩んでも行動を起こさない限り、何ら解決にもなりません。まずは行動を起こすことを心がけましょう。 ●「ツボ療法」 −足三里(膝下のすねの上にある突起した骨から外側に1寸5分〔指2本分〕のところ)
@人差し指か親指で、やや強めに3秒押して1秒休む間隔で2分間押さえる。 −中 @中に親指の腹をあてて、ピンポン玉ほどの円を描くようにゆっくりと10分間回しながらもむ。 Q 飲食の不摂生は身体にどのように影響するのですか。 A:食事が身体に及ぼす影響は、いまさら言うまでもないのですが、暴飲暴食や、不規則な食事を続けていると、必ず症状として表れます。腹が張る、もたれる、腹痛、ゲップ、食欲不振、嘔吐、下痢などが表れます。ひどくなると、口臭が強くなり、胸やけがして、便秘することもあります。 また無理なダイエットなどで、食事制限をしてしまうと、疲れやすくなり、だるく、めまい、むくみなどが表れます。ひどくなると、目がかすみ、髪の毛が抜け落ち、耳鳴り、生理の停止すらあります。 毎日のことだけに、とくに注意したいものです。すでに調子が悪い方は、規則正しい食生活とともに、ツボ療法を心がけましょう。 ●「ツボ療法」 −中(上腹部で、へそとみぞおちとの中間) @手のひらを中にあてて、野球ボールほどの円をゆっくりと3分間描く。 −足三里(膝下のすねの上にある突起した骨から外側に1寸5分〔指2本分〕のところ)
@人差し指か親指で、やや強めに3秒押して1秒休む間隔で2分間押さえる。 −内庭(足の甲側で、人差し指と中指とのつけ根)
@人差し指か親指で、やや強めに3秒押して1秒休む間隔で2分間押さえる。 (李昇昊、うえの針灸整骨院、東京都台東区東上野1−18−10、TEL 03・3832・6880) [朝鮮新報 2010.6.2] |