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〈徐千夏先生の保健だより-4月-〉 新学期がやってきました

 新学期を迎えてはや1カ月…。入学式で出会った初々しい新入生たち。初めての場所や環境で緊張ぎみな表情を浮かべていた子どもたちもそろそろ慣れてきた頃でしょうか?

 尼崎初中ではさっそく身体検査を実施しました。

 身体検査は「身長・体重・座高」の3項目の測定です。まずは測定機材の名称からはじまり、測定方法までを詳しく簡潔に説明します。それから測定開始です。

 測定中、子どもたちはザワザワです。

 男子生徒はちょっとでも大きく見せたいから、たくさん洋服を着込んだり、逆に女子生徒はこの日のためにダイエットをしたり…。身長計にのった瞬間、肩を力ませて背伸びしたりと本当に子どもたちはあの手この手で自分の体を再確認します。

 「おぉ、お前すごく身長伸びたな」

 「くそ! ○○に負けた」「○○に勝った! よっしゃ」

 「自分の体重をみんなに公開しても別にいいですよ(女子)」

 「○○大きいなぁ。うらやましいなぁ、ぼくも太りたいのに」などなど。

 身体検査といっても流れ作業的に計測だけをするのではなく、クラスごとにちょっとした保健指導を10分ほど取り入れています。

 新入生には、@「新生活が始まったこの時期は緊張感が続くので早寝早起きして、生活のリズムを整えよう」、A低学年には、「なぜ、健康診断をするのか? 健康診断の項目などと朝ごはんの大切さについて」、B高学年には、「健康診断で何を確認するのか? 視力を守るためにできることについて」、C中学生には、「ダイエットの危険やコンビニ食について」などの、テーマで話します。

 子どもたちは真剣に耳を傾けてくれます。なぜなら自分の体について興味津々だからです。普段の生活で身体のことやケアについてじっくり話す時間の余裕なんてありませんよね。そんな時、ちょっとした時間を作って詳しく話してあげると子どもたちは大変納得してくれます。いつも同じ質問をされますが、毎回何度でもわかってもらえるまで、根気よく説明します。そうすることによって考え方も変わり、習慣を変えてみようかな? という行動にうつせるようになるのではないでしょうか?

 今、子どもたちの質問で一番多いのは

 @どうやったら身長が伸びるのか?
 A視力を回復する食べ物と眼球体操を教えて
 B食べ物以外でダイエットできる方法は? など。

 保護者の方や先生方、いつ質問されても答えられるように準備しておくのもいいでしょう。自分の体を大事にできる子が他人のことも大事にできると思います。だから、保健教育って大事だと私は思うのです。

 また、新学期も始まってそろそろ一カ月が過ぎようとしていますが、新しい環境に慣れてくるまでに少々つまずきが見られる頃でしょう。

 進学して、学習内容が少々難しくなってきたと思われます。

 今まで、通学バスだったけど交通機関を利用して登校している子どもたちにとっては疲れが出てくる頃でしょう。

 新たに中学生になり新しい友だちも増えたけど、ついていくのに精一杯で少々疲れたかな? 先生も変わり、ちょっと殻に閉じこもってしまっていないかな? などの理由で熱のない頭痛・腹痛を訴える子どもたちもちらほら見かけます。

 そんな時は「薬」や「休養」より、「辛い」「しんどい」ってことをじっくり聴いてあげることこそが唯一の治癒療法だと思います。

[朝鮮新報 2010.5.10]