アマチュア・カーレーサー　姜誠浩さん

　白をベースにした車体。ルーフとボンネット、サイド部分を赤と青のラインが流れるように飾る。レーシングスーツの胸元には「KANG」の文字、ウエストには北南の国旗が並んでいる。ヘルメットはフロントからサイドを囲むように赤・白・青のラインが流れ、後頭部には大きな赤い星、頭上には太極旗が描かれている。自称、「祖国統一を願うレーサー」だ。

　モータースポーツを始めたのは５年前。友人の誘いでF１観戦に行ったのがきっかけとなった。１２年間、民族教育を受ける過程で祖国統一への熱い願いを抱いたという。練習を重ね、０８年ホンダエキサイティングカップ・ワンメイクレース（シビック）で初優勝した。

　「趣味を通して、今では日本人とも同胞とも仲良くやっている。いずれはワンコリア・レーシングクラブを作って、気の合う仲間とわいわいやりたい」（潤）

［朝鮮新報 2010.4.19］