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くらしの周辺−握手

 最近知り合いから届いたハガキで、「熱い握手にエネルギーがビンビン伝わってきた」という褒め言葉をいただいた。日常の当たり前にしていることを褒められると少々照れてしまう。

 今でこそ握手は一般的になってきたが、日本文化のあいさつはもともとお辞儀が主流であった。握手の文化は、主に大陸続きで言葉が通じない同士が、相手に敵意がないということを、利き手を差し出すことで示していたという。

 実は以前の私も、例外なくお辞儀をしていたか、片手のみでいわゆる「ゆるい」握手をしていた。

 しかし、私の人生に多くをもたらせてくれた、ある在日の師が「本物の握手」を伝授してくれた。それ以来、無意識に相手の目を見て、両手を添えて一瞬強く握り締めるようになった。

 こんな偉そうに言っているが、よく考えてみると在日の方々とのあいさつは、いつも熱い握手で始まる。だからその瞬間思わずニヤッと笑顔になってしまう。「目は口ほどにものを言う」というが、まさしくその一瞬だけで意思の疎通が量れてしまうから不思議だ。

 ハガキの送り主と、もしもお辞儀だけの仲だったら、ここまで感じてくれただろうとは思えない。

 だから、これを男性だけの文化だと思ってしまうのはとてももったいない。本来は女性から握手を求めるのが実際のマナーらしい。握手を求められて嬉しくない男性はいないので、ぜひ実践してみてはいかがでしょうか? 温もりが伝わって心地よくなること間違いなしですよ。(藤代隆介 サッカー部監督)

[朝鮮新報 2010.4.16]