歌劇「紅楼夢」 中国で公演、5月から7都市を巡演 |
【平壌発=李相英記者】ピバダ歌劇団がリメイクして去年朝鮮国内で成功裏に上演された歌劇「紅楼夢」が5月から中国で上演される。
朝鮮の歌劇が中国で上演されるのは、2008年の「花売る乙女」の巡演以来だ。
ピバダ歌劇団のキム・ヨンロク創作創造課長によると、歌劇「紅楼夢」の中国公演は中国文化部の招請によるものだ。 公演は5月初めから6月中旬頃まで北京、湖北省の武漢市、広東省の深璇市など7都市で行われる。 中国巡演のために朝鮮文化省次官を団長とする政府級代表団が構成される。その規模は出演者、関係者を合わせて200人程度になる予定だ。 作品は6つの章で構成され、公演時間は2時間30分。中国公演を行ううえで作品に新たに追加したり変更した点はない。一部技術的な問題を除いて国内で公演した内容と形式をそのまま舞台にあげる。 中国の有名な古典小説を原作とする歌劇 「紅楼夢」は、1960代の初めに金日成主席の発起と指導によって創作、完成された作品だ。 主席は朝鮮を訪問した中国の指導者らともこの公演を一緒に観覧した。 金正日総書記は、朝中外交関係樹立60周年を迎えた昨年10月、「朝中友好の年」閉幕式に参加するために朝鮮を訪れた中国の温家宝首相とともに公演を観覧した。 近年、金正日総書記は朝中親善の歴史と関連深いこの作品をリメイクするよう指示。作品は去年9月平壌大劇場での初公演以来現在まで70余回上演され、およそ10万人が観覧した。 総書記が最近、新任の駐朝中国大使と二度も会見するなど、朝中関係は今年も引き続き発展している。 キム・ヨンロク課長は、歌劇 「紅楼夢」を原作の故郷である中国で公演することになったことに対して「とてもうれしく思う」としながら、今回の中国公演が朝中関係をいっそう強化発展させるのに大きく寄与するだろうと述べた。 また、温家宝首相をはじめとする多くの中国の観覧者が作品の完成度を高く評価したことについて言及しながら、「今回の巡演は必ず成果をおさめるだろうし、中国人民の中でも大きな反響を起こすだろう」と語った。 [朝鮮新報 2010.4.16] |