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花しずく−金ドゥクマン−

あぁかいお花 きいろいお花
ひとひら ひとひら 花びらに
白玉みたいな 硝子玉
花しずくを 結んだよ
ゆらりんゆらりん 宙ぶらりん
きらきらきらり まぶしいな

露玉きれいな硝子玉
そぉっと そぉっと すくってね
私のチョゴリの トンジョンに
飾れたら いいのにな
ゆらゆらゆらりん 桔梗の踊り
踊れたら いいのにな

※トンジョン=チョゴリの襟に付ける、芯を入れた白い布

(在中朝鮮人児童詩集「空の国 星の国」1992年 文芸出版社)

 キム・ドゥクマン(1940〜)

 在中朝鮮人児童文学作家。1940年咸鏡南道北青生まれ。延辺大学語文学部卒業。白頭児童文学賞、方定煥文学賞など数多く受賞。延辺人民放送局高級編集、中国作家協会会員、中国少数民族作家協会会員、延辺作家協会理事および児童分科主任、アジア児童文学学会会員。童謡詩集「きれいな泉」「花しずく」「青い鳥」「天池は澄んだ鏡」「鳥たちよ花たちよ」「氷柱」などがある。(選訳・金栞花)

[朝鮮新報 2010.3.29]