三月三日 春の訪れ−金億− |
若葉萌え 蕾膨らむ時季来れば (※朝鮮では「3」は吉を呼ぶ数とされ、旧暦3月3日は吉が吉を呼ぶ、春を知らせる名節とされている。江南へ渡った燕が戻ってくる日、蛇が冬眠から覚める日ともいわれ、この日はつつじの花で餅を作り、弓矢や闘鶏を楽しんだと伝えられる) キム・オク(1896〜没年未詳) 詩人。號は「岸曙」。平安北道郭山生まれ。日本慶応義塾分科にて修業。五山学校で教職に就き金素月を教え登壇させた。東亜日報、中央放送局に勤め、「廃墟」「創造」の同人として創作、外国詩の翻訳を手掛けた。詩集に「海月の歌」「岸曙詩集」「春の歌」「金砂」「東の空が明ける時」「眠らない夜」などがある。(選訳・金栞花) [朝鮮新報 2010.3.1] |