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〈本の紹介〉 始めませんか 子どもがつくる「弁当の日」

 日本の教育界ではじめて子どもが作る「弁当の日」を掲げ、「食育」実践を試みた香川県滝宮小、国分寺中校長・竹下和男さんと、「見捨てない医療」を掲げて、90もの地域の公民館で巡回検診を続け、患者と心通わせる医療を確立してきた医師、鎌田實さんとの対談。

 竹下さんの実践をまとめた前著「『弁当の日』がやってきた」「台所に立つ子どもたち」を読んでも、「弁当で何ができるのだろう」と斜めに構え対談に臨んだ鎌田さん。竹下さんの話を聞くうち、「一人も見捨てない教育」を実現したいと、学校、家庭、地域が手を携えることのできる「弁当の日」のステキなシカケに感動しっぱなしだったと、共鳴するようになった。

 全ページを通して、あちらこちらに顔を覗かせる子どもたちの生き生きとした日常、瑞々しい表情を切り取った写真は竹下さん撮影によるもの。(自然食通信社、1600円+税、東京都文京区本郷2−12−9−202、TEL 03・3816・3857)

[朝鮮新報 2010.2.26]