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「多彩な表現で芝居に幅を」

劇団「アランサムセ」団員 金恵玲さん

 初舞台は高級部3年生の学校行事だった。それまでは演劇にとりわけ興味もなく、「なんとなく楽しそうだったから」と気軽に臨んだ舞台だったが、それが役者人生の始まりとなった。 その後、舞台で出会った演劇指導の先生とのつながりで芝居に触れていくにつれ、魅力にとりつかれていった。今では「ピビンパレンジャー」や、劇団「アランサムセ」を中心とした舞台に立っている。

 「芝居に対して妥協はしたくない。舞台自体は『偽』でも、演じるうえでの感情は『偽』であってはならないし、それでは観客にも思いは伝わらないから」

 先月末には阪神・淡路大震災を背景に、在日朝鮮人と日本人の絆を描いた舞台「パニ・パニ・パニック」(CAP企画)に主演した。

 「歌や踊りなど多彩な表現法を身につけて芝居の幅を広げていきたい」と貪欲に取り組んでいる。(裕)

[朝鮮新報 2010.2.22]