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美術を通じて「力」を育む

東日本教育研究集会で論文賞 朴湧一さん

 北海道朝鮮初中高級学校の美術教員を担って6年。生徒の苦手意識を払拭しようと、「誰もが楽しめる美術」を心がけて奮闘中だ。先月末に東京で開かれた東日本教育研究集会では、「中級部の美術の授業で鑑賞能力を育てる」ことについて発表した。ねらいは、見る力、感じる力、考える力を育て、発信する力を養うこと。そして、芸術への関心を高めること。

 「中学時代は思春期ということもあり、ともすれば自分の殻に閉じこもりがちだ。人への関心を高め、内面を表現する力を育てるのはその後の人生においてもプラスになる」と考え、クラス全員が発表し、作品や発言の意図を共有できる授業をした。論文は高く評価され、論文賞に輝いた。

 自身が美術を志すきっかけとなったのは在日朝鮮学生美術展だった。現在も、教員をする傍ら、札幌市内の朝大美術科卒業生らとサークルを立ち上げ、創作活動にも励んでいる。(潤)

[朝鮮新報 2010.2.15]