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芝研究に捧げた20年

都市経営科学研究所員 ユン・ムンシクさん

 昨年から、平壌市内の公園、遊園地、街路緑地や道路周辺、河川周辺、斜面など各所に「短い芝」が張られるようになった。

 「この芝は5〜6センチしか育たないので、刈る必要がない。地表面被覆能力が高く、表面が平らで見た目が美しい」

 ユンさんが朝鮮の気候風土に合う芝種を開発するため、短い芝の研究にとりかかったのは20年前。「始めから長い研究になるだろうと覚悟していた」と振り返る。「短い芝」は05年に完成。06年から一部地域で試験的に導入され、その利点が証明された後、昨年から全国各地に導入された。

 「科学者にとって専門知識はもちろん大切だが、信念と情熱はそれに匹敵する」と語る。

 現在73歳。「短い芝」を導入する適地を探すため、今日も全国各地を歩き続けている。【平壌支局】

[朝鮮新報 2010.1.18]