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〈第32回在日朝鮮学生「コッソンイ」作文コンクール〉 1等11編、入選87編、995編の応募作品

朝鮮語でいきいき表現

 朝鮮学校に通う児童・生徒を対象に1978年から毎年行われている「コッソンイ(꽃송이=花房)」作文コンクール(主催=朝鮮新報社)の入選作品87編が決まった。選ばれたのは、1等11編(作文8編、詩3編)を含む作文48編、詩39編、合計87編。

 今回は、日本各地の朝鮮学校から、作文550編、詩445編、合計995編の応募作品が寄せられた。

 1、2次審査を通過して最終審査に残った作品は291編(作文137編、詩154編)。それらの作品を、初級部作文部門、中高級部作文部門、初中高級部詩部門の審査委員らが審査した。

 初級部作文部門では、いつも忙しいオモニの「言葉」について書いた「オモニの3文字」(南武初級、初3、盧逵錫)、新校舎設立への夢を描いた「ぼくらが待つ新校舎」(東京第2初級、初4、申智浩)、科学フェスタで行われたペットボトルロケット競争を楽しく表現した「飛べ宇宙号」(川崎初級、初5、全学哲)、アボジのスピーチに胸をドキドキさせる「ほこらしいぼくのアボジ」(東京第3初級、初6、文陽善)などが選ばれた。

 中高級部作文部門では、歴史好きなハルモニとのふれあいを書いた「ウェハルモニ」(群馬初中、中1、楊昌根)、少ない生徒数の中、たくましく成長する従妹の姿を綴った「怜華」(東北初中、中2、金璃玉)、強制連行された朝鮮人労働者の過酷な労働現場を今に伝える、丹波マンガン記念館の閉館について書いた「私が伝えていきます」(京都中高、中3、金梨花)、関東大震災朝鮮人虐殺関連資料が展示されている横網公園内の慰霊堂を訪ねた感想を綴った「横網公園を訪ねて」(東京中高、高1、河棟ル)などの作品が高い評価を得た。

 また、詩部門では、雪の降る日に友達が待つ朝鮮学校に通う喜びを謳った「雪の降る日」(千葉初中、初5、趙侑花)、幼い下級生たちを思い、巣作りをするカラスに一緒に卒業しようと呼びかける「カラスの巣」(東京第3初級、初6、゙未蘭)、寄宿舎の隅々を描くことで9年間の寮生活を振り返る「愛情が染み渡った所で」(東北初中、中3、呉枢玲)などの作品が選ばれた。

 1等作品は、受賞者の声、講評とともに本紙で紹介する。その他の作品は入選作品集「コッソンイ第32集」(学友書房刊)に収録される。

[朝鮮新報 2010.1.6]