top_rogo.gif (16396 bytes)

モスクワで朝ロ外相会談 朝鮮の立場に理解

 朝鮮の朴宜春外相とロシアのセルゲイ・V・ラブロフ外相との会談が13日、モスクワで行われた。これと関連し、朝鮮外務省スポークスマンは14日、朝鮮中央通信社記者の質問に答え、会談の内容を次のように明らかにした。

 会談で双方は、今年に両国が朝ロ共同宣言発表と朝ロ国家間条約締結10周年を共同で意義深く記念したことを評価し、伝統的な朝ロ友好・協力関係をさらに拡大し、発展させる問題を深く討議し、見解の一致を見た。

 会談ではまた、相互の関心事となる地域・国際問題について虚心坦懐な意見交換が行われた。

 ロシア側は、最近朝鮮半島につくり出された重大な情勢に対する朝鮮の立場に十分な理解を表し、南朝鮮の挑発によって延坪島事件が発生し、米国と南朝鮮が大規模な軍事演習を相次いで行って朝鮮半島の情勢を引き続き激化させていることに大きな懸念を表明した。

 朝鮮の軽水炉建設とその燃料供給のための濃縮ウラン生産に関してロシア側は、平和的核活動がそれぞれの国の自主的権利であるという朝鮮側の立場に留意した。

 双方は、9.19共同声明の自主権尊重の精神と同時行動の原則に基づいて6者会談を含む双務および多者会談を通じて、朝鮮半島の平和と安定を守っていくための共同の努力を傾けることで合意した。

 会談には、朝鮮側から外相一行と金英才ロシア駐在大使が、ロシア側からアレクセイ・ボロダフキン外務次官ら関係者が参加した。

 同日、両国外務省間の2011−12年交流計画書が調印された。

[朝鮮新報 2010.12.17]