top_rogo.gif (16396 bytes)

結成30年 松本市民会議ら訪朝

水害支援金を伝達

 朝鮮の自主的平和統一を支持する日朝長野県民会議および日朝松本市民会議の訪朝団(計12人、杉本文男団長)が10月4〜12日まで朝鮮を訪問した。

 県民会議と市民会議が訪朝するのは、それぞれ15回目、3回目となる。訪朝団は、朝鮮対外文化連絡協会(対文協)の招へいにより、日朝松本市民会議結成30周年を記念して組織された。

 両団体は、日本政府の朝鮮敵視政策に反対し、朝鮮の自主的平和統一と在日朝鮮人の民族的諸権利擁護、日朝国交正常化の早期実現を求める活動を行っている。

 訪朝団は、今夏に朝鮮を襲った水害への支援金を、対文協を通じて、水害対策委員会に伝達した。

 また、松本地区労働組合会議が所有する朝鮮戦争(1950年〜53年)期のカラー写真63点を、対文協に手渡した。写真は1995年に「戦後50周年企画事業」として長野県松本勤労者福祉センターで開催された写真展で展示されたもの。

 訪朝団は滞在中、朝鮮労働党創建65周年を記念する閲兵式を見学。また平壌市内の学校や遊園地、農村、板門店などを見て回り、大マスゲームと芸術公演「アリラン」も鑑賞した。

 10日には、代表団の名で声明を発表した。声明は、「日本政府が正しい歴史認識と情勢判断のもと、日朝平壌宣言に基づく、両国間の関係を改善するための具体的な措置を講ずること、独自の『制裁措置』を中止し、在日朝鮮人の人道的往来を再開すること、そして総聯に対する政治的弾圧をやめ、在日朝鮮人の人権、民族教育を保障すること」を強く求めた。

 荒井宏行さん(松本地区労働組合会議事務局長)は訪朝後に記した感想記の中で、「工業や農業など経済を飛躍的に発展させ、生活水準の質的量的向上をはかろうと一生懸命になっている姿を肌で感じることができた」と指摘した。

 また、訪朝団のうち5人が初めて朝鮮を訪れたことに触れながら、彼らが「イメージと違った」「健康で文化的」な国だと話していたと記しながら、「これからも民間レベルで朝鮮との友好を深めていく」と強調した。【長野支局】

[朝鮮新報 2010.11.17]