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崔永林総理一行が中国東北3省訪問 主要産業施設を視察

経済協力拡大の契機に

 金正日総書記の中国非公式訪問(5、8月)の際に行われた首脳会談を契機に、朝中友好関係はさらに深まり、経済協力事業もいっそう加速し始めている。

 豆満江流域など朝中国境地帯での共同開発計画が伝えられている中、崔永林総理一行が1〜8日に朝鮮と隣接する中国東北3省(黒竜江省、吉林省、遼寧省)を非公式実務訪問した。一行には、盧斗哲副総理をはじめ国土環境保護相や都市経営相などの経済担当者が多く含まれていたという。一行は、東北3省の主要産業施設と農業研究所などを視察した。

 一行はまず、黒竜江省のハルビン市を訪問し、吉林省の長春市、吉林市の各所を見て回った。

 朝鮮中央通信によると、一行は金正日総書記が今年8月に訪れたハルビン電気グループ、ハルビン食品加工企業、長春軌道客車公司、長春農業博覧院、吉林化学繊維グループ、北山公園の薬王廟などを訪れた。

 その後、遼寧省に移り、瀋陽市と大連市の各所を参観した。金正日総書記が5月に訪れた瀋陽送風機有限公司、大連機関車生産公司、大連氷山グループ、遼寧漁業グループ、古い歴史遺跡の北陵公園などだ。

 崔永林総理は中国滞在期間、同地の幹部らと面談した。

 3日、吉林省長春市で中国共産党政治局員の張徳江副首相と会見し、懇談した。

 張徳江副首相は席上、中国の党と政府の名で総理一行を熱烈に歓迎し、朝鮮を支持する中国の党と政府の立場は確固不動であると強調した。同日、中国政府は宴会を催した。

 崔永林総理はまた、中国共産党黒竜江省委員会の吉炳軒書記、黒竜江省人民政府の王憲魁省長代理、中国共産党吉林省委員会の孫政才書記、吉林省人民政府の王儒林省長、中国共産党遼寧省委員会の王a書記、遼寧省人民政府の陳政高省長などと会い、友好的な雰囲気の中で懇談した。

 崔永林総理の今回の訪中は、両国が朝鮮労働党創建65周年(10月10日)と中国人民志願軍朝鮮戦争参戦60周年(10月25日)を盛大に記念した直後に行われた。

 朝中の高官の来往は、金正日総書記の今年8月の訪中以後、さらに活発になっている。

 朝鮮労働党政治局委員候補の文景徳党中央委員会書記兼平壌市党責任書記を団長とする朝鮮労働党親善代表団は10月16日から8日間の日程で、北京、上海市とともに吉林市、長春市、ハルピン市、丹東市など東北3省の主要都市を訪れた。この代表団には、9つのすべての道と南浦市、羅先市の朝鮮労働党責任書記らが含まれたという。

 一方、朝鮮労働党創建65周年に際して訪朝した中国共産党政治局常務委員会委員の周永康中央政法委員会書記を団長とする中国共産党代表団には、孫政才吉林省書記、陳希遼寧省副書記、杜宇新K龍江省副書記など東北3省の党責任者が含まれていた。代表団の訪朝期間、朝中政府間の経済技術協力に関する協定が調印された。

 今回の崔永林総理の訪中を契機に、朝中経済協力事業が具体化され、その範囲と規模はさらに拡大されると見られる。(姜)

[朝鮮新報 2010.11.15]