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〈論調〉 防衛白書に潜む朝鮮再侵略準備

 最近、日本は「2010年防衛白書」を発表した。ここで日本は、「独島領有権」をまたしても主張し、われわれの核・ミサイル問題に言い掛かりをつけた。

 日本は、北朝鮮の核とミサイルが日本の安全に対する「重大な脅威」になるとし、それに「懸念」を表すとした。

 問題は、日本の反動層がなぜ「独島領有権」主張とわれわれの核・ミサイル問題を取り上げて何か大事でも起こったかのように騒ぎ立てているのかということである。

 独島が朝鮮の神聖な領土であるというのはすでに歴史的事実資料と地理的・法律的根拠に基づいて明白に実証され、現在もそれを立証する資料が引き続き発掘されている。

 にもかかわらず、日本の反動層が独島強奪策動を露骨に繰り広げるのは、朝鮮再侵略の口実を設けようとするところにその目的がある。

 今回の「防衛白書」に独島を日本「固有の領土」と明記したのは、日本の反動層の朝鮮再侵略準備策動の一環である。日本の反動層は、独島を領土紛争地域にしてこの問題を国際化し、朝鮮再侵略の合法的な口実を設けようと画策している。

 日本の反動層が「核脅威」説を騒ぐ裏には、それを口実に自分らの核問題の真相を覆い隠し、その裏で核武装化を必ず実現しようとする腹黒い下心が潜んでいる。

 日本が「独島領有権」を主張し、われわれの核・ミサイル問題に言い掛かりをつけたのは、露骨な領土強奪、軍事大国化と再侵略野望を実現するための犯罪的企図の発露である。

 米日反動支配層の間でわが国への「強硬対応」が提唱されているのと時を同じくしている日本の「2010年防衛白書」の発表は、東北アジア地域の安全と軍事的均衡を破壊し、朝鮮半島での戦争の危険をさらに増大させることになるだけである。(9月23日付労働新聞論評)

[朝鮮新報 2010.9.29]