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南の民間団体、相次いで対北支援に賛同 当局が承認 「今後も拡大」

 今年の夏に北が見舞われた水害と関連し、南の民間団体が相次いで対北支援に賛同している。

 「わが民族助け合い運動」をはじめとする民間団体らは対北水害支援を行うことを次々と申し出た。これまで南当局は北に対する人道支援に消極的な立場を取ってきたが、統一部は15日、8件に及ぶ支援物資の搬出申請を承認。コメ、小麦粉、パン、ラーメン、毛布などが17日から北の各被災地に送られている。

コメ、小麦粉など陸路で

大韓仏教曹渓宗からはラーメン、毛布が送られる(13日) [写真=統一ニュース]

 南当局は、大韓赤十字社を通じて北に緊急救護物資を送ることを13日、正式に表明した。

 一方、民間の各団体も対北支援に名乗りをあげている。

 「統一コメ送り運動本部」に所属する団体と民主労働党は203トンのコメを調達。「わが民族ひとつになる運動」を通じて17日、新義州に陸路を通じて送った。

 小麦粉を送るのは、京畿道や民族和解協力汎国民協議会、世界平和女性連合、韓国JTS、「わが民族助け合い運動」などだ。合計530トンを24台のトラックで開城に運ぶ。

 とくに京畿道は、赤十字社の支援表明後、初支援地方自治団体となった。京畿道は8月17日にもマラリア防疫関連物資を、31日には子ども5千人に6カ月分の食料を提供している。

 一方、仁川市は15日、「わが民族助け合い運動」と共同で、新義州市に中国産トウモロコシ1千トンを支援すると発表した。物資は中国・丹東市を通じて送られる。

国会前でコメ支援の承認を求める野党と「統一コメ送り運動本部」メンバー(13日) [写真=統一ニュース]

 また、大韓仏教曹渓宗と天台宗も対北支援にのり出し、毛布やラーメンなどを朝鮮仏教徒連盟に送る予定だという。

 「民間団体の水害支援が承認されたことにより、今後、人道支援が拡大されることが予想される」(15日、統一ニュース)と、南のメディアは伝えている。

 ただ、統一部は支援団体関係者の訪北人員規模を縮小させる方向で調整しているという。

 野党議員からは、「李明博大統領は果敢な大規模コメ支援を決断すべし」(15日、民主党非常対策委員会代表)と促す声があがっている。

[朝鮮新報 2010.9.21]