日朝友好促進東京議員連絡会第8回総会 友好運動の規模をより広範に |
デヴィ・スカルノ夫人、「活発な活動を期待」
日朝友好促進東京議員連絡会第8回総会が3日、東京・新宿の叙々苑「游玄亭」で行われた。同連絡会は昨年の総会を機にその規模を23区から都全域に広げている。「オール東京」での今回の総会には、代表世話人の江口済三郎・中野区議をはじめ、都、市区町村議会の超党派議員61人が参加したほか、総連東京都本部の朴昌吉委員長、総連西東京本部の李在哲委員長、女性同盟東京都本部の金順徳委員長、各支部委員長とラトナ・サリ・デヴィ・スカルノ夫人が招待された。 同連絡会は、金剛山歌劇団東京公演を実行委員会と共催(昨年7月22日)し、「高校無償化」と関連した緊急集会の開催(3月12日)など、友好促進運動を展開し朝鮮学校の「無償化」制度適用に向けて取り組んできた。 総会では、江口議員が主催者を代表しあいさつした。 江口議員は、日朝友好促進、国交正常化実現はアジアの平和につながると述べたうえで、各階層から多くの疑問が呈されている「天安」号沈没事件に際しての朝鮮の冷静な対応について触れ、世論に流されない公平な見方が必要だと強調した。また、日本政府の独自「制裁」により入港禁止となっている「万景峰」92号の入港問題、朝鮮学校だけが除外されていてる「高校無償化」問題の解決に向けて、東京議員連絡会として政府にしっかりと働きかけていきたいと話した。 続いて、デヴィ夫人、朴昌吉委員長、李在哲委員長たちがあいさつした。 デヴィ夫人は、「天安」号沈没と関連した日本政府の対応について、「北さえ悪人にしておけば人気が取れるという風潮がある」と批判し、朝鮮学校だけを「高校無償化」から除外しようとするのは不公平、不条理、差別だと断じた。そして、連絡会の存在を心強く思うと述べ、市民の目を覚まさせるためのより活発な活動を期待すると言った。 朴昌吉委員長は、金剛山歌劇団公演の共催、「高校無償化」と関連した緊急集会の開催などの連絡会の活動に大きな力を得ているとし、運動を推し進める弾みになったと話した。また、国交正常化、民族教育の発展のためにこれからも手を取り合っていこうと呼びかけた。 李在哲委員長は、総会を機に地域の議員との結束をさらに固めていくと述べ、情勢は厳しいが、朝・日友好に向けたこの運動が必ず実を結ぶことを確信すると語った。 同連絡会事務局長の福田伸樹・北区議が活動報告を行い、訪朝団の組織を呼びかけた。7月26日〜31日の日程で第5次訪朝団が予定されている。 茂木弘・荒川区議会前議長が、友好運動の範囲と規模をより広げていこうと話し、乾杯の音頭を取った。 総会では、各議会から地域の取り組みが紹介された。 参加者たちは、地域レベルでの日朝国交正常化は着実に進んでいると述べ、平壌冷麺を一緒に食べて一層結束を深めようと話していた。(鄭尚丘記者) [朝鮮新報 2010.6.4] |