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南の市民団体から憂慮の声 「合同軍事演習の中断を」

記者会見を開き演習の中断を促す市民団体メンバーら [写真=統一ニュース]

 米軍と南朝鮮軍は、3月8〜18日まで合同軍事演習のキー・リゾルブとフォール・イーグルを南朝鮮全域で実施する。17日、「韓米連合司令部」が明らかにした。演習の目的について「防衛能力の改善」とし、1万8千人の米軍が参加するという。

 これに関連し、祖国統一汎民族連合南側本部、韓国進歩連帯など南の市民団体は19日、ソウルの「司令部」前で記者会見を開き、演習の中断を促した。

 統一ニュースによると、参加者らは、「大規模の戦争演習を行うことは、相手方に対する露骨な軍事威嚇」であり、「演習が南北関係、朝米対話、6者会談に否定的な影響を及ぼすのは誰の目にも明らか」だと指摘した。

 また、「1992年にチームスピリットを中断した前例がある。真に平和と関係改善を願うなら演習は中断できるはず」だと再三演習の中断を主張した。

 韓国進歩連帯常任代表のリ・ガンシルさんは、「(米国は北に)核放棄をせまる一方でMD(ミサイル防衛)システムを構築しようとし、(南は北と)開城で対話しながら後ろでは戦争演習をしている。米国と南政府の本心が何なのか疑わざるをえない」と述べた。

 演習実施の発表直後から、他の市民団体でも憂慮の声が絶えないという。

 「平和と統一を開く人びと」(ピョントンサ)の平和軍縮班長のオ・ヘランさんは、「朝米対話がなされ6者会談の再開に注目が集まっているときに北への攻撃内容を含む合同軍事演習を行うことは、朝鮮半島平和にも悪影響を及ぼす」としながら演習の中断を訴えた。

 毎年強行されているキー・リゾルブ合同軍事演習に関しては、北を先制攻撃するための侵略性の強い戦争演習だという批判があるが、今回も統一部関係者は「演習は通例」だと説明している。

[朝鮮新報 2010.2.23]