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〈論調〉 過去清算回避する日本

 ドイツは2度にわたる世界大戦の戦犯国として、平和を破壊し、人々を大量虐殺するなど、人類の文明と発展に否定的結果をもたらした忌まわしい過去を持つ国である。しかし、ドイツは自らが犯した罪過の重大さを痛切に反省したうえで、数十年間滞りなく賠償を続けている。世界は過去の清算の道へと進んでいるが、日本だけは動かない。

 朝鮮だけでも、日本は840万余人に達する青壮年を強制連行して100余万人を無残に殺害した。 

 日本の極右反動層は、自らの犯罪的な侵略戦争を西側列強からアジア諸国を「保護」し「解放」するための「正義の戦争」に美化する一方、日本軍「慰安婦」犯罪を個別的な民間業者の行為に、売春婦の自発的な商行為に描写する醜悪な行為もためらいなく働いている。そればかりか、安倍晋三元首相などは、日本軍「慰安婦」犯罪をはじめ自分らの過去の犯罪を立証する資料がないとしながら、過去の犯罪の清算の責任から逃れようと手段と方法を選ばないでいる。

 どんな場合にも必ず解決されなければならないのが日本の過去清算である。(民主朝鮮2日付論評)

[朝鮮新報 2010.2.5]