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〈論調〉 「サイバー戦争」の陰謀

 南朝鮮陸軍第26師団は11〜15日、京畿道の楊州市、東豆川市一帯で野外機動訓練を行った。一方、南朝鮮軍部は、国防情報本部傘下に「サイバー司令部」を設置することを決めた。この機関は、国防サイバー指揮センターを中心に「有事」にサイバー空間で北側を攻撃する軍事作戦任務を遂行するという。南朝鮮の国防部長官が新年の記者会見で「北の挑発の可能性」をうんぬんし、「徹底した備え」について騒ぎ立てたのも見過ごせない。

 南朝鮮軍部が繰り広げる危険な軍事的騒動は、北と南の対決と緊張をさらに激化させるための重大な挑発行為である。

 対決状態が続く北南関係の不正常な事態をこれ以上持続させてはならない。われわれはすでに、北南関係改善に対する立場を明確にし、その実現のために積極的な努力を傾けている。

 南朝鮮軍部が「サイバー司令部」の設置を決めたのも、対決と戦争に狂った者の危険な策動である。南朝鮮の好戦勢力はウルチ(乙支)・フリーダム・ガーディアンをはじめ北侵合同軍事演習の期間に、北側を狙った「サイバー攻撃」訓練を行ってきた。

 こうした状態で、「サイバー司令部」の設置を決定したことは、朝鮮半島の「有事」に高度の技術手段に依拠して北側に攻撃を加えようとする好戦勢力の危険な「サイバー戦争」の陰謀が完全にあらわに、現実のものになっていることを実証している。

 結局、南朝鮮軍部は北南関係改善の雰囲気を砲声で壊し、対決と北侵戦争の道へと引き続きひた走ることを公然と宣言した。

 われわれは、北南関係を重んじている。これを破局に追い込もうとあがく南朝鮮好戦勢力の対決戦争策動を少しも許さない。(労働新聞19日付論評)

[朝鮮新報 2010.1.27]