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朝鮮人民軍最高司令部報道 「宣伝用」の延坪島挑発

「対応する価値ない」

 朝鮮人民軍最高司令部は、南朝鮮軍が20日14時30分から約1時間にわたって延坪島一帯で数千発の銃砲を発射する軍事挑発を行ったことと関連し、同日、報道を発表した。

 報道は、今回の軍事的挑発行為を引き起こしたのは米国と南朝鮮軍部の好戦分子と見なしていると指摘。今回の挑発を「われわれの軍事的対応を意図的に誘導して朝鮮半島情勢を戦争間際に追い込み、これによって破産に直面した対アジア政策と対朝鮮戦略を収拾してみようという狡猾な陰謀の産物」「無知と無能で残った任期すら全うできないくらいに全面的な統治危機に直面した南当局と低落した軍部の体面を維持しようとする宣伝用の挑発」だと規定した。

 また、「わが軍隊の自衛的な2次、3次の対応打撃を怖れて、計画した射撃水域と着弾点までこっそり変更し、11月23日の軍事挑発のときに残った砲弾を飛ばして声だけおおげさにあげた天下の卑怯者の幼稚な火遊びにすぎない」と強調。「したがって、前では叩かれ、裏で腹いせするような卑劣な軍事的挑発にいちいち対応する一顧の価値も感じない」と軍事的対応をしなかった背景を説明した。

 報道は、「限界のないわが革命武力の2次、3次の強力な対応打撃は米国と南朝鮮好戦分子の本拠地清算へとつながるだろう」と警告した。

 今回の砲撃訓練と関連し、中国、ロシアなども訓練の中止を求め、南朝鮮内でも憂慮と抗議の声があがっていた。報道は、「世界は朝鮮半島で誰が真の平和の守護者であり、誰が戦争挑発者なのかをはっきりと知るべきだ」と主張した。

 これに先立ち、18日に発表された朝鮮外務省スポークスマン談話は、「今、周辺諸国をはじめ全般的な国際社会が危険極まりない延坪島砲撃の無条件中断を促しているが、唯一、米国だけはそれを公然と煽っている」と非難しながら、「朝鮮半島に招来されるすべての極端な事態とその結果について徹底的に米国と計算するであろう」と強調した。

[朝鮮新報 2010.12.22]