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〈論調〉 今後も領海侵犯には軍事的対応

 南朝鮮好戦勢力が朝鮮西海上で行った「護国」訓練は、北侵を想定した悪名高い戦争演習である。「護国」訓練で上がった南朝鮮軍の戦争熱は、北側領海に公然と砲撃を加えるまでに至った。わが方の対応措置は、挑発者の無謀な策動から国の尊厳と自主権を守るための正々堂々たる自衛権の行使である。

 南朝鮮軍の今回の挑発は、「漁船取り締まり」を口実に海軍艦艇を北側領海に引き続き侵犯させて「北方限界線」(NLL)を固守しようとする悪辣な企図の延長である。南朝鮮軍が朝鮮半島の緊張緩和と平和のためにあらゆる努力を傾けているわれわれに発砲したのも耐え難いが、NLL固守騒動で情勢を極度に緊張させて、北侵戦争の火ぶたを何としても切ろうとするのはさらに許せない挑発である。われわれが国の自主権を侵害する好戦狂に砲火の鉄ついを下したのは至極当然であり、朝鮮半島の平和と全民族の安全のために取られた、まったく正当な自衛的選択である。

 こうした事実にもかかわらず、南朝鮮当局者は現在、「不法行為」「停戦協定違反行為」だとして、全南朝鮮軍に「警戒態勢強化」令を下したり、米国と「連合危機管理態勢」宣布を検討するだのと大騒ぎしている。重大な軍事的挑発行為を働いた自らの責任を免れ、反北対決と北侵戦争挑発策動を合理化しようというものである。

 あらためて宣明するが、朝鮮西海にはわれわれが設定した海上軍事境界線だけが存在する。南朝鮮当局が固執するNLLは、反北対決と北侵戦争挑発のための不法・無法の幽霊線である。

 われわれは今後も、領海を侵犯する挑発策動については無慈悲な軍事的対応攻撃を加えるであろう。(労働新聞11月28日付論評)

[朝鮮新報 2010.12.3]