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第8回全国朝鮮衣服展示会 工場近代化の成果を反映

寧辺産シルクが人気

 第8回全国朝鮮衣服展示会が1〜5日、平壌の青年中央会館で行われた。

 会場には、各地の生産工場と洋服店、女性同盟員が出品した朝鮮衣服700余点が展示された。祝日用の服、結婚式の衣装、普段着などカラフルな衣装が並べられた。

国産品の普及

会場に展示された朝鮮衣服の一部 [朝鮮中央通信=朝鮮通信]

 食料日用工業省被服研究所、銀河指導局、普通江区域総合洋服店、平安南道の団体は、朝鮮女性の体型と感性、情緒に合わせて、曲線美を生かし、明るくて淡い色彩をよく調和させた朝鮮衣服を出品した。

 展示された朝鮮服の中で80%を占めたのが、寧辺産のシルク織物に絵模様と刺繍を施したチマ・チョゴリだ。

 シルクなどで作ったチマ・チョゴリは、その大部分が寧辺絹織工場(平安北道寧辺郡)で絹糸を基本原料として生産したものである。

 最近、朝鮮女性の間では寧辺産のシルク織物が好評を得ており、広く普及されている。

高い評価を得たチマ・チョゴリ(ファッションショーで)

 2000年代に入って、寧辺と博川などの絹織工場の近代化が行われ、シルク織物の質が高くなり、大量生産されるようになった結果である。

 食料日用工業省被服研究所のキム・ミョンシル研究士(50)によると、これまで利用されていたチマ・チョゴリの生地は外国産で価格が高く、朝鮮の人々の好みに合わない点も多くあったという。

 最近は国内で生産した多様な色と材質のシルク織物がチマ・チョゴリの生地として利用されている。とくに国産のチマ・チョゴリの生地が全国に普及し、平壌市と地方の間で朝鮮服の製作レベルの差が大きく縮まったという。

 朝鮮服製作の専門家は、国産のシルクなどに模様や刺繍を施し華麗な朝鮮服を製作している。模様は主に自然の花を描いている。

 平壌市中区域総合洋服店のチョ・ジョンスン裁断師(46)は、「寧辺のシルク織物を用いれば朝鮮服を繊細に加工することができ、模様や刺繍も施すことができる。最近、寧辺産のシルクで作ったチョゴリに対する需要が非常に多くなった」と話した。

 全国朝鮮衣服展示会は、朝鮮の伝統的な民族衣装であるチマ・チョゴリを現代の美感に合わせながらも民族の固有な特性を活かした服加工技術と経験を一般化することに目的を置いて、毎年定期的に行われている。

 今回の展示会でも、朝鮮衣服加工の技術問題に関する講義や技術サービス、ファッションショーをはじめ多様なイベントが行われた。【平壌支局】

[朝鮮新報 2010.11.17]