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朝鮮で劇場、大学など竣工

 朝鮮中央通信によると、朝鮮で最近、劇場、大学などの施設が新たに建設されたり改築されている。

■国立演劇劇場

 軽喜劇「山びこ」をリメークしたことで知られている国立演劇団の本拠地、国立演劇劇場が新たに建設された。竣工式が17日行われた。(写真:朝鮮中央通信=朝鮮通信)

 金正日総書記は竣工式に先立ち、10月上旬同劇場を現地指導した。

 劇場は4カ月で建設された。

 劇場には、620余の客席と舞台、最新の音響および照明設備、練習室と楽屋はもちろん、補助庁舎とサービス施設に至るまで芸術創造と公演、鑑賞などに必要なすべての条件が整えられている。

 竣工式には、朝鮮労働党の金己男書記、最高人民会議常任委員会の楊亨燮副委員長、党中央委員会政治局委員候補の李秦男氏と安東春文化相、軍人建設者、省、中央機関の活動家、文化・芸術部門の作家、芸能人、平壌市内の勤労者が参加した。

 朝鮮労働党政治局常務委員会委員の崔永林総理が竣工の辞を述べた。

 崔永林総理は、金正日総書記が国立演劇劇場建設の方向と方途を明示し、設計から建設力量に至るまで提起される問題をすべて解決し、建設を賢明に導いたことについて強調した。

 そして、国立演劇団の活動家と作家、芸能人が軽喜劇「山びこ」をリメークした気風で芸術創造と公演活動で一大高揚を起こしていくことについて指摘した。

 参加者は、新たに建設された劇場を見て回った。

■平壌舞踊大学

 平壌舞踊大学が改築され、竣工式が15日行われた。

 建築物の造形化、芸術化が立派に実現した大学には、基本校舎と舞踊劇場、体育室、寄宿舎をはじめあらゆる教育条件が備わっている。

 朝鮮労働党の金己男、崔泰福書記らと教育委員会の金勇進委員長、安東春文化相、関係者、建設者、大学の教職員、学生が竣工式に参加した。

■開城民俗旅館

 8日発朝鮮中央通信によると、開城市の子男山のふもとに位置する開城民俗旅館が改築された。

 切妻屋根と基盤目模様の塀、特有なきしみ音が出る大門を構えた朝鮮瓦屋の客室棟、民族料理レストランと宴会場、書店と売店をはじめ基本建物と付属建物が立ち並ぶ民俗旅館は、朝鮮民族の優れた建築術と独特な生活風習の姿を見せている。

 朝鮮式に旅館の正門と総合事務室、普及室と面談室などが新設され、客室棟と公共建物が補修され、周辺も昔の趣が感じられるよう整えられた。

 各客室には、朝鮮民族の情緒と精巧な工芸技術を示す数百年前の螺鈿(らでん)布団たんすと衣装たんすがそのまま保存されている。

 民族料理レストランには、開城の郷土料理で有名なドジョウ汁や鶏と朝鮮人参のスープ、神仙炉、開城キョンダン(団子)、ヤククァ(はちみつ入り揚げ団子)、ヤクパブ(クリやナツメなどとはちみつのおこわ)、ポサムキムチ(大根などを白菜の葉で包んだキムチ)をはじめ伝統的な民族料理を提供できるよう厨房設備も備わっている。

■人民大学習堂

 12日発朝鮮中央通信によると、人民大学習堂が新しい遠隔講義システムを開発して導入した。

 これにより、全国の科学者、技術者、勤労者はコンピューター・ネットワークを通じて人民大学習堂の講義を現地で直接受けることができる。

 ライブ講義とビデオ講義、リアルタイムの質疑応答からなる同システムは、映像と音声、画像・文字の資料を交換しながら、講義と質疑応答を同時に行える。

 ビデオ講義は、講義に参加できなかった人が遠隔講義システムを通じていつでも講義を受けられる。

[朝鮮新報 2010.10.20]