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第6回朝米軍部大佐級実務接触 「板門店共同分析」提案

 第6回朝米軍部大佐級実務接触が5日、板門店で行われた。朝鮮側は哨戒艦沈没事件の真相解明のため板門店での「共同分析」を提案した。

 朝鮮中央通信によると朝鮮側は、先の接触で新しく示した検閲団派遣の提案に関する米軍側の検討結果を了解した。

 米軍側は、朝鮮側の提案に対して、何の研究や対案もなしに自らの「調査結果」を一方的に通報するための朝米軍部将官級会談から開催しようという不当な主張を持ち出して問題の討議に人為的な障害をつくり出したという。

 朝鮮側は、双方が、哨戒艦沈没事件の真相を科学的に、客観的に明らかにすることに合意したことに言及し、先・調査、後・会談開催の原則を守るのは、問題解決の初歩的な手順であると主張した。

 しかし、米軍側は双方がこれまで真しに協議してきた共同調査の問題すら否定して、自らの「調査結果」を通報するための朝米軍部将官級会談を開催するのが急務であると必死になって言い張ったという。

 朝鮮側は、哨戒艦沈没事件の真相を最後まで解明しようとする揺るぎない意志から検閲団の名称問題をはじめ現地調査に関する包括的な方案を新しく示した。

 この方案には、朝鮮側が主張する検閲団の事件現場の検証と軍事基地の査察問題を受け入れることに米国が難色を示している条件の下で、事件の解明に必要な魚雷のスクリューと設計図などの「物証」を板門店に持ち込んで双方が精密分析をした後、朝米軍部将官級会談を開き、事件の真相を論議してみようという画期的な対案まで含まれている。

 朝鮮中央通信によると、窮地に陥った米軍側は、言葉に詰まったすえ、持ち帰って上部に報告し、検討してみるとの対応を示したという。

 一方、朝鮮側は、事件の真相解明に必要な「物証」を板門店に持ち込んで共同検証を行おうという最終提案にどう臨むかによって、米軍側の本心が現れるであろうとし、朝鮮人民軍は米軍側の今後の態度を厳格に注視してみると強調した。

 双方は、次回の接触を20日ごろに開くことにした。

[朝鮮新報 2010.10.13]