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平壌で朝鮮労働党代表者会 金正日総書記を再推戴

 朝鮮労働党代表者会が9月28日、金正日総書記参席のもと、平壌で行われた。代表者会では、金正日総書記を再び朝鮮労働党の総書記に推戴した。これについて朝鮮中央通信は、「総書記の指導に従って金日成主席が収めた革命業績をしっかりと擁護、固守して輝かし、先軍革命偉業を最後まで完成しようとするわが軍隊と人民の絶対不変の信念と意志をはっきりと誇示する一大政治的出来事となる」と、意義を強調した。また党代表者会では、党規約を改正し、党中央指導機関を選出した。

 代表者会には、朝鮮労働党朝鮮人民軍代表会、道、政治局代表会で選出された1657人の代表者のうち、1653人が参加した。また、517人が傍聴した。

 代表者の構成を見ると、党活動家代表672人(40.6%)、軍人代表451人(27.2%)、国家行政経済活動家代表343人(20.7%)、科学、教育、保健、文化芸術、出版報道部門の活動家75人(4.5%)、現場で働く中核党員代表116人(7%)で、このうち女性は149人。

 参加者らはまず、金日成主席を追慕し、黙とうした。

 代表者会では、最高人民会議常任委員会の金永南委員長が開幕の辞を述べた後、3つの議題−@金正日総書記を再推戴する問題、A党規約改定について、B党中央指導機関の選出−を討議、決定した。

 @の議題討議では、金永南委員長が推戴の辞を述べた。

 金永南委員長は、今回の代表者会に先立って行われた朝鮮労働党朝鮮人民軍代表会、道、政治局代表会では、金正日総書記を引き続き党総書記に戴こうとする軍と人民の意志を込めて党代表者会代表に推戴したと指摘した。また、朝鮮労働党の最高位に変わりなく戴くのは、党員と人民軍将兵、人民の最大の幸福であり栄光だと強調した。

 そして、全国のすべての党員と人民軍将兵、人民の一致した意思と願いを反映して、金正日総書記を党総書記に再び高く推戴することを代表者会に提議した。

 人民軍党組織代表である朝鮮人民軍の李英鎬総参謀長、平壌市党組織代表である金日成社会主義青年同盟中央委員会の李勇哲第1書記、慈江道党組織代表である朝鮮職業総同盟中央委員会の玄相主委員長、平安北道党組織代表である朝鮮農業勤労者同盟中央委員会の李明吉委員長、平壌市党組織代表である金日成総合大学総長の成自立高等教育相が討論を行った。

 各討論者は、一様にこの提議に全幅の支持を表し、賛同した。

 党代表者会では金正日総書記を党総書記に再推戴する同会の決定書が採択された。

党規約改定 主席を永遠なる領袖に

 Aの議題が討議され、朝鮮労働党規約改定に関する決定書が採択された。

 決定書は、「朝鮮労働党規約は、党が成し遂げた業績と経験を党建設と活動に具現し、党内に思想と指導の唯一性を徹底的に実現して、党の指導的機能を高めることによって、金日成主席が開拓したチュチェ革命偉業を継承、完成していくための党の基本規範である」と指摘した。

 また、規約改定の背景について、「チュチェ革命偉業、先軍革命偉業の遂行で歴史的転換が起きているこんにちの現実は、朝鮮労働党を強化し、その指導的役割をさらに高めるため党規約を改定することを要求している」と指摘した。

 党代表者会に提起された党規約改定案は、金日成主席を党と革命の永遠なる領袖に戴くことについて、また党の創建と強化、発展で積み上げた金日成主席と金正日総書記の業績を新たに反映して、金正日総書記を中心とする組織的・思想的全一体としての党の特性にふさわしく朝鮮労働党最高指導機関の構成、その地位と役割を新たに規定した。

 改定案はまた、時代の要求に合わせ、党員の義務と党各組織の事業内容を全般的に修正、補充し、「党と人民政権」「党マーク、党旗」の章を新たに設け、人民政権と青年同盟に対する党の指導を強化し、人民軍隊内の党組織の役割を高めることに関する内容を補充した。

 党代表者会はこの改定案を、朝鮮労働党規約として採択することを決定した。

 翌日の労働新聞が伝えたところによると、朝鮮労働党規約の序文は、「朝鮮労働党は偉大な領袖金日成同志の党だ」というくだりで始まる。

 また、朝鮮労働党を「革命の参謀部」と規定し、「先軍の旗印のもとに革命と建設を指導する」と指摘している。

 党の当面の目的について、「朝鮮半島北部で社会主義強盛大国を建設し、全国的範囲で民族解放民主主義革命の課題を遂行すること」とし、最終目的は「全社会をチュチェ思想化し人民大衆の自主性を完全に実現すること」としている。以前用いられた「共産主義」の表現は使われていない。

指導機関を選出 画期的転換の里程標

 Bの議題が討議され、朝鮮労働党中央指導機関を選挙した。

 代表者会は、すべての党員と人民軍将兵、人民の一致した意志と念願を込めて朝鮮労働党の創建者であり、党と革命を常勝の一路へ導いてきた金日成主席を党の最高指導機関に永遠に戴くということを宣布した。

 また、党規約と党最高指導機関選挙細則にのっとって、金正日総書記が党中央委員会政治局常務委員会委員、党中央委員会政治局委員、党中央委員会委員、党中央軍事委員会委員長に推戴されたことを宣布した。

 党中央委員会の委員および候補委員選挙が行われ、委員124人が、候補委員105人が選出された。また、党中央検査委員会委員選挙が行われ、委員らが選出された。

 代表者会では、金正日総書記の参席のもと同日行われた「朝鮮労働党中央委員会2010年9月全員会議」の決定内容が通報された。

 その決定によると、党中央委員会政治局常務委員会、政治局、書記局の組織結果が発表された。また、党中央軍事委員会の組織結果が発表され、委員長に金正日総書記、そして副委員長に金正恩朝鮮人民軍大将、李英鎬総参謀長の2人が選出された(別表)。

 さらに、14人の党中央委員会部長と労働新聞責任主筆が任命され、党中央委員会検閲委員会の委員長、副委員長、委員が選出された。

 代表者会では、朝鮮労働党中央検査委員会第1回総会で委員長、副委員長を選出した決定内容が通報された。

 代表者会では金永南委員長が閉会の辞を述べた。

 金永南委員長は、「本会は党の最高指導機関を選挙したことによって、党の強化発展とチュチェ革命偉業遂行において画期的な転換の里程標をつくった」と強調しながら、「代表者会で採択された決定は、党の戦闘力を強化し、軍と人民を強盛大国建設に力強く鼓舞するだろう」と指摘した。

 一方、代表者会の模様を伝えた朝鮮中央通信は、金正日総書記を党の最高位に推戴し、革命偉業を必ずや完成させようとする全党員と軍と人民の信念、意志を全世界に示した意義深い契機になったと、代表者会の意義を強調した。

朝鮮労働党中央指導機関

■党中央委員会政治局常務委員会■

金正日、金永南、崔永林、趙明禄、李英鎬

■党中央委員会政治局委員、委員候補■

政治局委員

金正日、金永南、崔永林、趙明禄、李英鎬、金永春、全秉浩、金国泰、金己男、崔泰福、楊亨燮、姜錫柱、辺英立、李勇武、朱霜成、洪石亨、金慶喜

政治局委員候補

金養建、金永日、朴道春、崔竜海、張成沢、朱奎昌、李泰男、金洛姫、太宗秀、金平海、禹東則、金正角、朴正順、金昌燮、文景徳

■党中央委員会書記局■

朝鮮労働党総書記

金正日

党中央委員会書記

金己男、崔泰福、崔竜海、文景徳、朴道春、金永日、金養建、金平海、太宗秀、洪石亨

■党中央軍事委員会■

委員長

金正日

副委員長

金正恩、李英鎬

委員

金永春、金正角、金明国、金京玉、キム・ウォンホン、鄭明道、李炳鉄、崔富日、キム・ヨンチョル、尹正麟、朱奎昌、崔相旅、チェ・ギョンソン、禹東則、崔竜海、張成沢

[朝鮮新報 2010.10.4]