top_rogo.gif (16396 bytes)

朝鮮法律家委白書 「韓国併合条約」の「合法性」は責任回避のき弁

 朝鮮法律家委員会は8月30日、「『韓国併合条約』の『合法性』をうんぬんして過去の清算を回避する日本の反動層の犯罪策動は必ず決算されるであろう」と題する白書を発表した。

 白書は、今年は日本が「韓国併合条約」をねつ造した時から100年に当たる年であると指摘。1世紀が過ぎても朝鮮人民の心の中には、40余年にわたる受難の時期に日本によって強いられた不幸と苦痛の傷が癒えずにそのまま残っており、人生の晩年に至った被害者の悲痛な叫びがすべての山河にこだましていると強調した。

 白書は、「韓国併合条約」の「合法性」をうんぬんして罪多き過去を清算していない日本の反動層の犯罪的策動をあらためて暴き、断罪するためこの白書を発表すると指摘し、同「条約」の不法性についてさまざまな観点から具体的に述べた。

 また、同「条約」の「合法性」をしつように追求する日本の策動と反動性に触れながら、「日本が敗北後からこんにちまでしつように追求している『韓国併合条約』の『合法化』策動は、一部の個別的な極右反動保守政治家の立場だけを代弁したものでなく、『韓国併合条約』に対する日本政府の終始一貫した政策的立場の表れである」と強調した。

 そして、日本が「併合条約」の不法性とその無効について公式に認めて過去の清算を誠実に行うのは、学術上の問題や経済的・実務的問題ではなく、国際法の基本原則と制度を守り、世界の平和と安全を強固にするための重要な政治的・法律的問題であると述べながら、「朝鮮法律家委員会は、日本の過去の清算問題が単に被害国と日本にかかわる問題でなく、世界の平和と安全に関する問題、国際法的な正義と原則を固守する問題であると認めるとともに、アジアと世界の平和愛好人民、進歩的な法律団体、法律家と共に日本の過去の罪悪を決算するための正義の闘いを一層果敢に繰り広げるであろう」と締めくくった。

[朝鮮新報 2010.9.6]