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在日朝鮮青年ら 国際会議に参加 国際的な支持世論喚起

 【平壌発=姜イルク記者】在日本朝鮮青年同盟(朝青)中央常任委員会の金勇柱部長を団長とする在日本朝鮮青年学生代表団(7人)が6月22日〜7月3日まで祖国を訪問した。代表団のメンバーらは滞在期間、世界各国の青年団体代表との会合に出席。日本の反朝鮮、反総連策動の不当性を訴え、民族教育事業をはじめとする総連の愛族愛国運動に対する支持と連帯を呼びかけた。

弾圧の不当性訴え

世界青年学生祝典準備会議に参加する在日本朝鮮青年学生代表団 [朝鮮中央通信=朝鮮通信]

 代表団は滞在期間、第17回世界青年学生祝典(別項に解説)開催のための第2回国際準備会議(6月26〜27日)と朝鮮人民の正義の偉業を支持する国際青年学生大会(25日)に参加した。

 これらの会合には世界民主青年同盟(WFDY)の委員らとキューバ、ベトナム、ポルトガル、ギリシャ、ドイツ、南アフリカをはじめとする20カ国の青年団体のメンバーが出席した。

 祝典準備会議では、今年の12月13日から21日まで南アフリカで行われる第17回祝典の準備に関する問題を討議した。また、米国の戦争策動をくじき、自主的な世界を建設するための問題が話し合われた。

 在日本朝鮮青年学生代表団は積極的に発言し、日ごとに激しさを増す日本の反動勢力による総連抹殺策動と民族差別、同化政策の本質について述べた。また、朝青をはじめとする在日朝鮮青年たちのたたかいについても説明した。

 国際青年学生大会で演説した金勇柱団長は、総連弾圧を続けている日本当局が最近では在日朝鮮人の民族教育を抹殺する目的の下、「高校無償化」の対象から朝鮮学校だけを除外する差別的な政策を実施していると述べた。

 祝典準備会議で発言した朝青朝鮮大学校委員会の洪忠一指導員は、民族的アイデンティティーと愛族愛国の伝統を守るための在日朝鮮青年学生のたたかいに対して国際社会が支持と連帯の意を表明してくれるよう、この問題を南アフリカ祝典で議題に挙げることを提起した。

国際青年学生連帯行進に参加する代表団 [朝鮮中央通信=朝鮮通信]

 世界民主青年同盟には120余カ国の150余の団体が加盟している。朝青は1974年に加盟した。

 在日本朝鮮青年学生代表団は世界民主青年同盟本部のメンバーと別途会合の場を設けた。両者は互いの活動の現状を報告し、今後も互いの連携をいっそう深めていく問題で意見を交換した。

 金勇柱団長によると、今回の一連の会合に参加した各国の団体代表らは在日朝鮮人問題に対する理解を深め、在日朝鮮青年の活動に支持と連帯の意を表したという。

 同代表団は滞在期間、各国の青年代表とともに平壌市内の各所と板門店、妙香山などを参観した。また、交流行事や宴会にも出席した。

 同代表団のメンバーらは各国の青年たちと交流する課程で、米国の政治・軍事的支配と干渉、文化的浸透政策によって多くの国々で残酷な事態が起きており、反米闘争が世界的な広がりを見せていることを再認識したという。

 【世界青年学生祝典】全世界の青年学生が思想、政見、人種、宗教の違いを超えて反帝・平和・親善の理念の下に植民地主義と人種差別主義に反対し、自主的な新世界を建設することを目的に開催される国際的な政治祝典。1947年、第1回がチェコスロバキア(当時)のプラハで開かれて以来、2005年のベネズエラ祝典まで16回にわたって行われている。第13回祝典は平壌で開催された。

 在日朝鮮青年学生は59年にオーストリアのウィーンで開かれた第9回から参加している。

[朝鮮新報 2010.7.2]