top_rogo.gif (16396 bytes)

朝鮮で脚光あびる女性「キノコ博士」

綾羅科学技術センターのリ・ソンア室長

 朝鮮では最近製品化された白樺キノコ茶をはじめ、健康飲料が人々の間で広く普及している。白樺キノコで作った健康茶は、糖尿病、高血圧、関節炎などの治療に効果があるという。

 白樺キノコの研究と健康飲料の製造をリードしたのは、綾羅科学技術センターのリ・ソンア室長(56、功勲科学者、教授、博士)。国内では「キノコ博士」として脚光をあびている。

 リ室長は金日成総合大学を卒業し、30年以上もキノコの専門家として働いてきた。これまで桑キノコと冬虫夏草の栽培技術を確立した。また食用きのこの裁培と多収穫の方法を研究し、人民の食生活向上に大きく寄与した。

 リ室長が研究したキノコの栽培方法は、過去に一部の国で行われていた穀粒を利用する種菌培養ではなく、国内の気候条件に合う天然物による種菌培養である。その経済的価値と実用性が学界で高く評価された。

 中国で行われた「2006年中国国際特許技術および新製品博覧会」にリ室長が出品した薬用キノコ栽培技術は、博覧会で最も優秀な技術だと評価された。

 5つの国家発明権と多くの特許権を所有しているリ室長は「薬効が高いキノコが人民の健康増進に広く利用されることが私の楽しみ」だと話す。リ室長は人民生活向上の年である今年、薬用キノコ栽培技術でさらなる成果を収め、より多くの健康食品を開発する決意をしている。【平壌支局】

[朝鮮新報 2010.6.30]