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朝鮮歴史学学会が弾劾文 「国連軍司令部」解体を主張

 朝鮮民主主義人民共和国歴史学学会は朝鮮戦争勃発60年に際して20日、弾劾文を発表した。

 弾劾文は、「国連の看板を利用して米国が行った朝鮮侵略戦争は、こんにちも世界の進歩的人類の抗議と糾弾を受けている」と指摘。「国連の看板の下に朝鮮を分断させ、『国連軍』をつくり上げて侵略戦争を行った米国の罪悪」を、歴史をさかのぼり多方面から分析した。

 弾劾文は、停戦から半世紀以上が過ぎたが、「国連軍」の帽子をかぶった米軍の南朝鮮占領は終息しておらず、朝鮮半島は依然として停戦状態から脱していないと指摘。このため、「朝鮮対国連の対決」という不正常な事態が今日まで持続していると述べた。

 さらに、国連の看板は単に米国の正体を覆い隠すためのカムフラージュにすぎず、「国連軍司令部」も幽霊機構であると断じた。

 弾劾文は「停戦協定を平和協定に替えるのは、朝米敵対関係を解消し、ひいては朝鮮半島で戦争を防止して平和を保障するための先決条件である」と主張し、米国に「国連軍司令部」を即刻解体し、朝鮮停戦協定を平和協定に替えるよう求めた。

 また、平和協定締結問題に接する態度は「朝鮮半島を含むアジアと世界の恒久平和を願うか、願わないかを分かつ試金石となる」とし、米国は、朝鮮半島に存続している冷戦の遺物を清算するという自らの責任を果たす勇断を下さなければならないと強調した。

[朝鮮新報 2010.6.25]