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〈論調〉 ハンナラ党惨敗は当然の帰結

 2日に行われた南朝鮮の地方自治体選挙で民主党をはじめとする民主勢力が圧倒的に勝利し、ハンナラ党が惨敗した。

 今回の選挙は、次回の大統領選挙と国会議員選挙の「前哨戦」のようなものであった。言い換えれば、今回の選挙での勝負は、次回の大統領選挙と国会議員選挙に大きな影響を及ぼすことになる。

 このため、民主勢力や極右保守勢力はいずれも、今回の選挙に重大な意義を付与し、総力を傾けた。とくに、ハンナラ党は権力を掌握した有利な状況を利用して甘い「公約」を並べ立てて野党と無所属候補をひぼう中傷し、民主勢力が主張する「MB(李明博)審判論」に「逆審判論」で対抗して選挙で勝利しようと手段と方法を選ばなかった。果ては、艦船沈没事件という特大型謀略劇をでっち上げ、6月中旬に発表するとしていた「調査結果」を選挙運動が始まる5月20日に繰り上げて発表して、「北風起こし」という卑劣な行為もためらわなかった。このように、選挙で再執権の地盤を築こうとあがいたが、それはむしろ人民の怒りの炎をあおる結果を招いた。

 今回の選挙でハンナラ党が負けたのは当然の帰結である。

 明らかになったように、李明博政権は執権以降、大統領選挙時に掲げていた欺まん的な「公約」をすべて投げ捨て、貧富の差を増大させる「江富者(ソウル江南の不動産長者)政策」と民主主義を圧殺する独裁復活、北南関係を悪化させる同族対決策動に熱を上げた。

 自主、民主、統一を願う南朝鮮の人民は、今回の選挙で李明博政権の事大・売国的でファッショ的、反統一的な対内外政策に総破産を宣告したのである。このような意味で、選挙結果は李明博政権に対する南朝鮮の民心の峻厳な審判であり、自主、民主、統一勢力の勝利であると言える。

 南朝鮮の民主勢力は、「内閣総辞職」などを主張してたたかいの気勢を上げている。悪事だけを選んで働く李明博一味が権力の座から直ちに退けというのが、南の民心である。(民主朝鮮5日付論評)

[朝鮮新報 2010.6.9]