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鳩山首相辞任で朝鮮中央通信が論評

「裏切り者に下された峻厳な審判」

 鳩山由紀夫首相の辞任と関連して朝鮮中央通信社は3日、論評を発表。「政治的野望のために民心をためらいなく裏切り、米国に屈服した彼に日本人民と歴史が下した峻厳な審判だ」と強調した。

 論評は、鳩山氏が民主党出身の首相に上り詰めたのは、対米政策で「独自性」を主張し、とくに沖縄県民をはじめ日本人民の要求通り普天間米軍基地を県外もしくは国外に移すとの破格の選挙公約を掲げたおかげであったとしながら、鳩山氏はこの約束が現実につながるとの期待に欺まんと裏切りで応えたと指摘した。

 論評は、近年ひんぱんな日本首相の交代劇は、対朝鮮政策とも密接に関連しているとしながら、次のように指摘した。

 安倍氏、麻生氏をはじめ米国の対朝鮮敵視政策に追従して反朝鮮、反総聯圧殺策動と軍国主義に狂奔した首相たちは、例外なく短命であった。

 これは決して偶然であるとは言えず、彼らの対朝鮮敵視政策が日本人民の要求と歴史の流れに抵触する時代錯誤なものであることを実証している。

 ところが、鳩山氏は米国に追従するあまり、自尊心も体面も投げ捨て、米国の手先である南朝鮮の小使い役まで買って出る情けない立場に至った。

 彼が「天安」号沈没事件に関連して、南朝鮮がわれわれに反対する国連安全保障理事会の決議を求めるなら「日本として先頭を切って走るべきである」とまで騒いだのは、彼自身が日本という国の最高当局者としてとどまっている資格をもはや喪失したことを示して余りがあることであった。

 親米・事大は日本が進むべき道ではない。人が事大主義に陥ればバカになり、国が事大主義に走れば滅びるものである。

 日本は、歴史のこの真理を忘れてはならない。

[朝鮮新報 2010.6.7]