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中央科学技術祭典 展示会出品の50%が非専門家

生産現場が技術革新を主導

 朝鮮では生産現場の関係者も科学技術の革新のための活動を積極的に行っている。

 4月末に平壌の3大革命展示館で行われた第25回中央科学技術祭典では、出品者の50%が専門研究者ではない生産現場の関係者だった。

 中央科学技術祭典は毎年定期的に開催されている国内最大の科学技術祭典である。

 情報技術(IT)、ナノテクノロジー、バイオテクノロジーをはじめ各部門の技術工学を発展させる上で寄与した価値のある成果と経験が交換された今祭典では、経済部門の現場支配人、技師長、現場技師、労働者部門の展示場が設置された。

 これまでは専門科学研究機関の科学者、技術者による出品が基本で、一部の現場技師が祭典に参加していた。しかし近年、現場関係者が参加する比率が毎年増え、今年は50%近くになった。

 おのおのの現場での生産活性化と生産工程の近代化を推進する過程で達成された成果は、祭典で高い評価を得た。

 生活に欠かせないしょうゆ、味噌、油などを生産している价川基礎食品工場ではクロレラ培養に関する新しい研究成果を展示した。出品者はチャン・ヨンシム支配人(50)である。

 金正日総書記の現地指導を受けた2.8ビナロン連合企業所、金策製鉄連合企業所、沙里院市嵋谷協同農場、鏡城陶磁器工場、大同江タイル工場なども支配人、技師長をはじめとする幹部と労働者、農民が自分の現場に導入して効果を生んでいる科学技術成果を展示した。

 祭典を主催した朝鮮科学技術総連盟中央委員会の関係者は、「今後も科学技術祭典、展示会、討論会で現場関係者の活躍が注目される。これは先端技術の現場導入を加速化させ、経済の物質的・技術的土台を早い速度で発展させる動きになる」と指摘した。【平壌支局】

[朝鮮新報 2010.5.21]