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金策工大 新教育綱領施工 先端技術開拓する人材を

 【平壌発=李相英記者】科学技術教育の最高殿堂である金策工業総合大学(平壌市中区域)で1日、始業式が行われ、新学年度最初の授業が行われた。

 同大学には、今年も第1中学校卒業生を中心に各地の優秀な若者が入学した。スーツやチマ・チョゴリに身を包み大学バッジを胸に校内を闊歩する新入生の姿は、未来への希望と楽観に満ちあふれていた。

 金星第1中学校を卒業し、同大学情報科学技術大学に入学したキム・チャンイルさんは「科学技術教育において、最高水準を誇るこの大学で学べるのがうれしい」と喜びを表現。将来は、コンピューター分野で活躍したいと希望を語った。

 除隊して同大学機械科学技術大学に入学したリ・ウンチョルさんは「大学も一つの前線だと思う。これからは知識と技術で国を守りたい」としながら、「機械は工業の王様。機械工業の発展に寄与する研究を深めたい」と述べた。

 朝鮮の各大学では、先端技術を開拓することの重要性を考慮し、科学技術分野における有能な人材を育成するため、教育内容の改善に力を注いでいる。

 金策工大は今年から新しい綱領にそって教育を行っている。教務部のリ・ミョンウォル教員(46)は特徴を2点挙げた。

 一つは、学生が自ら希望する科目を修得する選択科目制度をより柔軟に適用することだ。大学は今年から修得学点数制度を導入。学生は卒業に必要な修得学点を得なければならないが、より幅広い知識を習得し、自身の専攻分野にいかせるようにもなった。

 もう一つは、国家的に大きな関心が寄せられている分野、人材の需要が高い分野の教育を強化することだ。IT、ナノ技術、プログラム開発、金属、CNCをはじめとする自動操縦技術など、講義内容の充実化が図られる。

 リ教員は、専攻分野に関する高い実力を持ち、情報通信技術と外国語を高いレベルで活用できる人材を育てることが大学の基本課題だと語り、新しい教育綱領がこうした目的に沿ってまとめられたと強調した。

[朝鮮新報 2010.4.19]