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合弁会社が平壌でイタリア文化普及

レストラン、商店を運営

3階にあるレストランの内部

 朝鮮とイタリアの合弁会社が運営する施設が平壌市民の関心を集めている。運営するのは2009年4月に創設されたコリタル(CORITAL)合弁会社。朝鮮のイタリア語表記で頭文字の部分をとった「COR」とイタリアの「ITAL」を合わせた名称である。

 会社創設直後に平川区域でレストランの運営を始め、ピザとパスタなどの料理を提供した。今年1月からは、建物の3階で「ヘウンイタリア特産物レストラン」という名称でオープンし、建物の2階でワインをはじめとする酒類と靴、衣類などを販売するイタリア特産物商店を開いた。

 近年、平壌ではイタリア料理が定着しつつある。昨年、光復通り(万景台区域)で営業をはじめたイタリア料理専門店も市民の間で話題となった。

ワインが人気

ピザを焼くコック

 市民らがコリタル社の店舗を訪れる理由の一つは、ここで販売されるワインにある。店員は、「朝鮮の人々はワインを酒とは認めていなかった。とくに酒好きな人ほどワインを軽視する傾向だった。しかし、同店開業後からイタリア産ワインの香りと味に対する良い認識が広がっている」と話す。

 同店ではワインやシャンパンの売上高が月ごとに上がっているという。

 レストランの料理も人気がある。約60席あるレストランでは、ピザを焼く様子を見ながら料理を楽しむことができる。ピザ用のオーブンをはじめとする厨房の設備がオープンキッチン形式となっている。

 コックをはじめとするレストランの関係者はイタリアを何度も訪れ、イタリアから料理専門家を平壌に招き、指導も受けた。

2階の商店

 現在提供しているピザの種類はマルガリータ、ナポリ、ピカンテ、カプリチョーザなど12種類。パスタはビアンカ、ミートソースなど8種類があり、エスプレッソコーヒーやジェラートも提供している。

 この店舗の責任者であるパク・チョンオク所長(46)によると、レストランは午後7時頃になるとほぼ満席になる。

 3月に訪朝し、ここを訪れたイタリア国会代表団の関係者は、平壌で自国の料理を味わえるようになったと、とても喜んでいたという。【平壌支局】

[朝鮮新報 2010.4.16]