朝鮮中央通信 近年の成果を発表 科学技術発展で人民生活向上を |
朝鮮で世界的な水準に達した科学技術成果が多く収められたことに関する朝鮮中央通信社報道が3月24日発表された。報道は、金正日総書記の指導の下に近年、科学技術の発展で大きな飛躍が起きたと指摘。100%自らの力と知恵、技術で人工衛星「光明星2号」を製作して昨年4月に成功裏に打ち上げたのは、国の科学技術の発展で歴史的な里程標になったと強調した。報道が明らかにした分野別の成果は次のとおり。 ■農業 近年、農業科学部門では稲作の明るい展望を裏付ける朝鮮式の一代雑種を研究、導入した。トウモロコシ一代雑種、大豆種子など多収穫穀物品種を育成し、無菌のジャガイモ種芋生産システムを確立した。 栄養冷床苗栽培と疎植栽培、二毛作に適する複合栽培をはじめ能率的な栽培方法と2倍以上の効果を現す新たな施肥方法などが研究、導入された。 土壌内のリン化合物を農作物が摂取できるように転換させるリン細菌肥料と、毒性や公害のまったくない新たな生物農薬であるアベルメクチンが完成した。 ■化学、軽工業 2.8ビナロン連合企業所(咸鏡南道)が全般的な生産工程を完全に新しく現代化し、コンピュータ・コントロールシステムを完成したことでビナロン生産が再開され、軽工業および農業部門に切実に必要な数百種の化学製品が量産されるようになった。 食料加工で発効剤、酸洗剤となる新型の複合菌が開発されたのをはじめ軽工業分野で人民生活を向上させるための科学技術的な裏付けがしっかり整えられた。 ■機械工業、冶金 科学者、技術者はCNC(コンピュータ数値制御)技術を開発し、高速化、高精密化、知能化された高性能CNC設備も自在に製作することにより、機械工業を先端水準に引き上げるための確固たる土台を築いた。 城津製鋼連合企業所(咸鏡北道)では朝鮮式の鋼鉄生産システムが確立され、金策製鉄連合企業所(同)でも朝鮮に無尽蔵な原料と燃料に基づく「チュチェ鉄」溶鉱炉を建設する大きな成果をもたらした。 超高電力(UHP)電気炉が自らの力と技術で数カ月という短期間に建設された。 ■情報技術 朝鮮式のコンピュータ・コントロールシステムがさらに発展し、これに基づいて先端技術である高性能情報処理機が完成し、世界的に高い水準の新しくて能率的な応用ソフトが絶えず開発されている。 われわれの「KCC囲碁」ソフトは、わが国の情報技術(IT)の発展水準と巨大な潜在力を誇示している。 ITによる経営管理、生産技術工程の無人化、電子産業、遠隔教育などの革新的な社会・経済・文化生活の方式を樹立するための物質的・技術的土台が築かれている。 ■ナノ、バイオテク われわれの原料に基づいたナノ抗菌繊維の生産工程が確立され、ナノ複合技術によるゲルコート剤の製造技術が開発された。 とくに、走査型トンネル顕微鏡を研究、製作することで、ナノテクノロジーの研究とナノテクノロジー製品の開発で突破口が開かれた。 バイオテクノロジー部門の科学者が遺伝子解析技術、バイオIT、ミトコンドリアの機能解明など基礎技術を世界的な水準に引き上げ、適用範囲を拡大している。 ■探査測定、非鉄金属 海洋探査技術が開発されたことで海底資源探査、海洋観測などを長期的な展望の下に高い水準で推し進められるようになり、レーザーによる三次元リトグラフィー技術、精密測定技術が研究、完成された。 大興青年英雄鉱山(咸鏡南道)では、朝鮮の資源と技術に基づいた生産システムを確立してマグネシアクリンカー工業の主体化を立派に実現した。 ■医学など 医学科学部門で全国的な出張診療システムが確立し、空気ろ過と滅菌方式が一体化された空気清浄消毒器が開発されて保健医療事業に利用されており、豊富な高麗薬剤で抗ガン剤を製造した。 大型水消毒器と海底の被圧地下水の開発技術も朝鮮式に研究、完成し、キノコ生産の工業化を実現し、養魚の餌の問題を解決するための科学的土台が築かれた。(朝鮮通信) [朝鮮新報 2010.4.2] |