〈今月の金正日総書記−1月−〉 楽元で「大満足の意」 |
1月の金正日総書記の公開活動は25回(祝電などを除く)。軍部隊視察など軍関係が8回、経済部門への視察が14回となった。 大型酸素分離機を製作 1月25日発朝鮮中央通信によると、総書記は楽元機械連合企業所を現地指導した。2008年以降、4度目の訪問だ。08年11月、09年2月、9月、そして今回となる。 複数回にわたる指導を通じ総書記は、酸素分離機(=液体酸素製造装置)の製造に関する課題を提示した。とくに昨年9月には、大型酸素分離機生産を早期完成させることが強調された。 25日発朝鮮中央通信によると、同企業所内の酸素分離機工場に到着した総書記に、企業所の幹部が与えられた1万5千m3の大型酸素分離機の製作課題を遂行したと報告した。 そして、総書記が大型酸素分離機を長い間眺めた後、同企業所が自らの力と技術で現代的な朝鮮式の酸素分離機を立派に製作したことに「大満足の意」を表したと伝えた。 酸素分離機は、製鉄部門では酸素製鋼法に、化学工業ではアンモニア合成用水素製造に必要な装置だ。 今回製作された分離機は興南肥料連合企業所に設置される。 同装置の導入によって化学肥料が大量生産されるようになれば、食糧問題解決の展望が開かれることになる。 人民の食生活向上を
今年の3紙共同社説は、軽工業と農業に力を注ぎ、人民生活に「画期的転換」をもたらすことを目標に掲げた。 今月の総書記の活動のうち、「食」に関する部門への視察が目立った。 総書記は、平壌小麦粉加工工場と竜城食料工場(平壌市)を現地指導した(23日発朝鮮中央通信)。 総書記は、平壌小麦粉加工工場が毎年10万トン以上の小麦粉を加工し5万トン以上のパン、菓子、麺類、酵母などの食料品を生産することに関する課題を示した。 竜城食料工場では、既存の生産能力を最大限に発揮して人民の食生活向上に貢献する食料品をさらに多く生産し、その質を最上の水準で保つことを強調した。 24日付労働新聞はこの2カ所への指導を報じた際、通常6面編成の紙面を12面に拡大し、82枚の写真を掲載した。 工場内部を視察する総書記の写真のほか、これらの工場で製造されている牛乳、ヨーグルト、バター、コチュジャン、食酢、ごま油、しょう油などの製品の写真も紹介された。 一方、軍関連の活動でも5回中4回が軍部隊傘下の養豚工場への視察だった。 総書記の現地指導のスタイルは、その分野の「モデル」となる対象を作り、その経験を全国に一般化させるところにある。軍関連の施設がこの「モデル」になることが多々ある。 15日発朝鮮中央通信によると、朝鮮人民軍第534軍部隊傘下の10月7日養豚工場で総書記は、近年建設された多くの養豚工場で管理・運営を科学化する過程で朝鮮の実情に合った価値ある飼養方法を多く生み出したと述べ、この貴重な経験を互いに学んで教え合う活動を行い朝鮮式の豚飼育管理システムを完成しなければならないと指摘した。 また、すべての部門、すべての単位が畜産をさらに発展させる取り組みを大衆運動として力強く行うことで、軍隊と人民により豊かで文化的な生活を一日も早く提供しようと述べた。 発電所建設者に感謝文 今年最初の総書記の視察先は、熙川発電所の建設現場(慈江道)だった。 現在、国の総力をあげて建設が行われている同地を総書記が訪れるのは、昨年3月と9月に続き3度目。 7日には現場で働くすべての建設者にあてた特別感謝文を送った。 特別感謝文で明らかになったところによると、総書記は金日成主席の遺訓を貫徹し、国の電力拠点を強化するため、12年までに熙川発電所を建設することに関する命令を出して、全党、全軍、全人民の総動員体制による発電所の建設を推し進めるための措置を講じた。 総書記は特別感謝文で、熙川発電所の建設に参加したすべての人民軍兵士と建設者が最高司令官の命令を貫徹し、全人民の先頭に立って強盛大国の大門を開け放つであろうとの確信を示した。(呉陽希記者) [朝鮮新報 2010.2.10] |