労働新聞、朝鮮人民軍、青年前衛の共同社説(要旨) |
党創建65周年を迎える今年、もう一度軽工業と農業に拍車をかけ、人民生活に画期的な転換をもたらそう 労働新聞、朝鮮人民軍、青年前衛の3紙は1日、「党創建65周年を迎える今年、もう一度軽工業と農業に拍車をかけ、人民生活に画期的な転換をもたらそう」と題する共同社説を掲載した。以下、要旨を紹介する。 ◇ ◇ きょう、わが軍隊と人民は革命的大高揚の偉大な新しい歴史を創造した勝利者としての大きな誇りを抱いて新年、2010年を迎えている。 先軍朝鮮の潜在力を爆発させ、世界に向かって果敢に突き進むわが軍隊と人民の前途には、民族史にいまだかつてなかった繁栄の全盛期が開かれている。 1、09年は変革の年 昨年は、祖国の歴史に特筆すべき変革の年、人民のあらゆる理想が実現するすばらしい時代が開かれた劇的な転換の年であった。 金正日総書記は昨年、新たな革命的大高揚によって朝鮮革命と強盛大国の建設で画期的な局面を開くという雄大な構想と計画を示し、わが軍隊と人民のたたかいを正しく指導した。千里馬の故郷である降仙の地に大高揚の烽火を点じ、ついで「150日戦闘」「100日戦闘」を繰り広げることを発起し、その勝利のための革命的な措置を講じた金正日総書記の指導力は、この地にかつてない大革新、大飛躍の嵐を巻き起こす原動力となった。 帝国主義の制裁・圧殺策動が絶頂に達した厳しい情勢の中でも、すべての部門で変革が起こったことは、金正日総書記の強い自主的信念と意志、胆力と精力的な革命活動の結実である。昨年のたたかいは、わが軍人と人民の胸に、総書記の決心はすなわち実践であり、総書記に従えばつねに勝利するという真理をより深く刻みつけた。 昨年、強盛大国の大門を叩く驚くべき出来事が相次いで起こった。 われわれが自らの力と技術によって人工衛星「光明星2号」を成功裏に打ち上げ、第2次地下核実験を成功させたことは、強盛大国建設において痛快な勝利の最初の砲声を轟かせた歴史的な出来事であった。 城津製鋼連合企業所でチュチェ鉄生産システムが完成し、わが国のCNC技術が世界の先端を確実に突破したことは、われわれの底知れない経済的・技術的潜在力を示した国家的、全人民的な慶事である。意義深い太陽節とメーデー、党創建記念日に開かれた花火夜会は、強盛大国を建設するわれわれの理想と抱負がいかに遠大なものであり、党の指導の下に前進する先軍朝鮮の未来がいかに輝かしいものであるかを内外に誇示した。 党の指導の下、全人民的な決死の戦いが力強く展開される中、国の経済が本格的な上昇段階に入った。 「150日戦闘」と「100日間戦闘」は、わが国の大高揚の歴史にもっとも輝かしい1ページを記した忘れがたいたたかいであった。労働者階級をはじめ全人民が立ち上がって英雄的闘争を繰り広げた「150日戦闘」「100日戦闘」の全過程は、党は人民を信頼し、人民は党と領袖を決死の覚悟で擁護するわれわれの渾然一体の威力が爆発するとき、いかなる奇跡と変革が起こるかをはっきりと示した。 人民経済の先行部門、基礎工業部門において生産が一段と高まり、工業部門全般が活性化した。新たな千里馬速度である「熙川速度」が生み出され、寧遠発電所や元山青年発電所、ミル平野用水路、万寿台通り住宅団地のような先軍時代の記念碑的建造物が随所に作られた。南興青年化学連合企業所のガス化プロジェクトが完成し、重要な工場、企業所の現代化が推進された。昨年、農業生産と農村建設において目覚しい成果がもたらされ、紡織工業や食品加工業など軽工業部門の生産の土台と潜在力が著しく強化された。 社会主義文化の建設においてもすばらしい成果が収められた。 金正日総書記の精力的な指導の下に、映画や歌劇、演劇、音楽部門で名作が次々と生み出された。金日成総合大学、元山農業総合大学をはじめとする教育機関がりっぱに整備された。 スポーツ部門で成果がもたらされ、人民に大きな喜びを与えた。 昨年の偉大な勝利は、わが祖国が飛躍の竜馬に乗って力強く浮上しており、強盛大国宣布の勝利の太鼓の音が鳴り響く日が近づいていることを実証した。 2、今年の課題と方途 (1)人民生活向上に集中 2010年は、革命的大高揚の誇るべき勝利と成果に基づき、人民生活の向上に党と国をあげて力を集中すべき総攻勢の年である。 今年は朝鮮労働党創建65周年と祖国解放65周年を迎える意義深い年である。 党創建65周年は、党の建設とチュチェ革命偉業、人類の自主偉業のために尽くした金日成主席の不滅の業績を輝かせ、革命の首脳部のまわりに一心団結して社会主義強盛大国を建設しているわが軍隊と人民の民族的気概と必勝の気性を誇示する意義深いきっかけとなる。われわれは、祖国と人民の前途に輝かしい未来を切り開いた偉大な導き手である党のために、党創建65周年を革命的大慶事として輝かさなければならない。 党の指導の下に力強く前進してきたわれわれの大高揚の歩みは新たな局面を迎えている。 大高揚の烈火の中、重工業をはじめ国の経済的威力がさらに強化されることによって、政治・思想強国、軍事強国として偉容を誇っている祖国が経済強国の頂をも極めることができる飛躍の土台がもたらされた。 今わが党は、人民生活に画期的な転換をもたらすためのかつてない雄大な構想と計画を打ち出している。こんにちの大高揚の成果が人民に実質的に行き渡るようにすることによって、党に従って厳しい試練を乗り越えてきた人民が社会主義の幸せを思う存分享受できるようにし、人民のために生涯を捧げた金日成主席の念願を必ず実現するというのが、わが党の確固たる決心であり意志である。われわれは人民生活を絶えず向上させることを自己の活動の最高原則としている党の意に従って、人民生活の向上に全力を集中しなければならない。 革命的大高揚の炎を燃え上がらせ、人民の生活向上に画期的な転換をもたらすための一大攻勢をかけること、これが今年の総体的な闘争の方向性である。 人民生活を向上させることは、主席の遺訓を貫徹し、人民のあらゆる理想を開花させるための党の偉業の正当性を誇示する重要な政治活動である。われわれは人民の生活向上に党と国をあげて取り組むことによって、 意義深い今年を人民の幸せが満ち溢れる繁栄の年としなければならない。 われわれは、「党創建65周年を迎える今年、もう一度軽工業と農業に拍車をかけ、人民生活に画期的な転換をもたらそう!」というスローガンを高く掲げていかなければならない。 (2)分野別の目標 軽工業と農業は人民の生活向上を図るうえで主に力を注ぐべき部門である。 わが党が厳しい試練の中で今日を見通し、一つ一つ築いてきた軽工業と農業の土台は確固たるものである。われわれが党の軽工業革命の方針、農業革命の方針をしっかりと堅持し続け、潜在力をあまねく発揮していけば、人民生活で一大革命が起こるだろう。 全党的、国家的な力を集中して、一般消費財の生産を大幅に高めなければならない。軽工業部門では工場、企業所の現代化を引き続き高い水準で実現し、一般消費財の質を高めるために努力すべきである。地方産業工場をフル稼働させ、可能なすべての職場で、人民のあいだで好評を博している各種の生活必需品をより多く生産すべきである。 農業部門では党の種子革命方針、二毛作方針、ジャガイモ栽培革命方針、大豆栽培方針など党の農業革命の方針を具現し、農業生産を一段と高めなければならない。チュチェ農法の要求に沿って、有機農業をはじめ新しい営農技術を積極的に導入すべきである。主体的な育種システムが確立し、実利主義の原則が具現された近代的な畜産、養魚、果物の生産施設が大きな効力を発揮するようにしなければならない。 人民生活の関連部門への国家的投資を大幅に増やし、すべての部門、すべての職場が軽工業製品の生産に必要な原料と資材を適時に、十分に供給すべきである。対外市場を拡大し、対外貿易活動を積極的に繰り広げて、経済建設と人民の生活向上に寄与すべきである。 4大先行部門は人民経済を牽引する機関車であり、人民生活の問題を解決するためのカギである。 金正日総書記は昨年12月、金策製鉄連合企業所で新年の戦闘の火を点じ、チュチェ鉄生産システムを完成した城津製鋼連合企業所の労働者を先軍時代の革命的大高揚の先頭に立たせた。これには、金属工業など4大先行部門が大高揚の速度を最大限に高めて経済建設と人民生活向上の土台になることを願う総書記の大きな信頼と期待が込められている。4大先行部門では、軽工業と農業の発展は重工業の発展にかかっているという確たる観点に立ち、生産的高揚を起こして人民の生活向上を目指すこんにちの総攻勢を力強く後押ししなければならない。 金属工業部門では、自国の原料と燃料に基づくチュチェ鉄の生産能力を高め、党が示した銑鉄と鋼鉄、圧延鋼材の生産目標を必ず達成しなければならない。 電力工業部門では、火力発電所をフル稼働させることに力を集中する一方、熙川発電所をはじめ大規模の水力発電所の建設を積極的に推進すべきである。 石炭工業部門では、火力発電所や化学工場など重要な対象に必要な石炭を無条件に生産、供給し、現代化を推し進めて生産能力を絶えず高めるべきである。 鉄道運輸部門では、軍隊のような強い規律と秩序を打ち立て、新しい機関車と貨車をより多く生産し、鉄道の現代化、レールの重量化を実現すべきである。 機械工業部門では、情報産業時代の要求に即してCNC化を引き続き高い水準で実現し、工具革命を起こして高性能の先端機械設備をより多く生産すべきである。 党と国家の人民的施策を具現し、全人民を社会主義の恩恵の真の享受者にしなければならない。 無料治療制度、無料義務教育制度などの施策が、人びとの生活により広く行き渡るようにすべきである。 万寿台通り住宅団地をモデルにして平壌市の10万世帯の住宅建設を力強く推し進め、都市と農村に社会主義の理想街、理想村をより多く建設すべきである。商品流通において社会主義の原則を徹底的に守り、人びとへのサービスの質を一段と高めるべきである。 今年の総攻勢で新たな飛躍を遂げるための根本的秘けつは、すべての分野で先端を突破するために努力することにある。 今日の知識経済時代においては、先端技術の開拓者が未来を征服し勝利を収める。先端を突破するところに経済と科学技術など国の部門全般を世界的な水準に引き上げ、豊かな社会主義の楽園をうち建てる近道がある。 われわれは、「強盛大国建設のすべての部門で先端を突破し、より高く、より速く飛躍しよう!」というスローガンを掲げて、こぞって立ち上がらなければならない。 先端を突破するたたかいの基本戦線である国防工業部門では、強盛大国の大門を叩く勝利の砲声が引き続き轟くようにし、人民経済のすべての部門、すべての職場で先端突破の熱風が巻き起こるようにすべきである。科学技術と生産活動を密着させ、技術開発能力、製品開発能力を高めることに重点を置き、先を見越した現代化、科学化を推進すべきである。21世紀の要求に即して科学技術発展戦略を確立し、中核基礎技術と重要部門の技術工学、基礎科学をすみやかに発展させるべきである。科学者、技術者は先端突破の尖兵、科学技術強国建設の旗手としての役割を果たすべきである。 今日の現実は、経済計画活動において革命的な改善をもたらすことを求めている。 経済分野の幹部は斬新で現実性のある企業戦略、経営戦略を立て、今日の大高揚の歩みを推し進めるべきである。計画規律、財政規律、労働行政規律を確立し、高度に組織化された社会主義的計画経済の優越性が明確に現れるようにすべきである。 文学・芸術部門では21世紀の革新的眼目と1970年代の創作方式、闘争の気風でわが党の偉大さと新しい大高揚時代の人びとのたたかいと生活を哲学的に深く反映した名作を多く創作しなければならない。 今年、党の示した目標を達成するためには、人民軍を中核とするわれわれの革命隊列の威力を全面的に強化しなければならない。 人民軍は、最高司令官である金正日総書記の先軍革命指導開始50周年に当たる意義深い今年に、すべての軍事・政治活動を最高の水準で設計し実行することにより、強大な白頭山革命強兵の威力をいっそう誇示しなければならない。 労働者階級と青年をはじめ全人民が各自の持ち場を前線とみなし、果敢な攻撃戦を繰り広げなければならない。 労働者階級は偉大な大高揚時代を主導していく先鋒隊であり、経済強国建設の柱である。労働者階級は「150日戦闘」「100日戦闘」で偉勲を立てた気勢と気迫をもって新たな進軍速度を生み出していくべきである。 革命的大高揚の突撃隊である青年は、白頭山先軍青年発電所の建設現場をはじめもっとも困難な部門で突破口を開き、先軍時代の記念碑的建造物をより多く作り上げるべきである。 3、祖国統一、対外政策 今年は歴史的な6.15北南共同宣言発表10周年に当たる年である。 2000年の北南首脳の対面と6.15共同宣言の発表は、祖国統一偉業の遂行において大きな意義をもつ歴史的な出来事であった。6.15共同宣言の旗の下、自主統一の新時代が開かれ、北南関係の発展と祖国統一運動においていまだかつてなかった成果がもたらされた。6.15共同宣言の実践綱領である10.4宣言が採択され、わが民族が自主統一と平和・繁栄の道を進んできたこの10年間は、北南共同宣言がもっとも正当な統一大綱であり、「わが民族同士」こそは6.15統一時代の民族精神であり、唯一無二の理念であることを実証した。 われわれは昨年、悪化した北南関係を改善し、祖国統一の画期的局面を開くため、主導的で大胆な措置を講じながら誠意ある努力を傾けた。われわれが講じた措置は内外の大きな支持と共感を呼び起こし、北南間に対話と協力の雰囲気をもたらした。6.15統一時代の前進を阻もうとする内外の分裂主義勢力は悪らつに策動しているが、北南共同宣言を履行して自主統一と民族の繁栄を実現しようとする同胞の意志を挫くことはできず、統一愛国勢力が分裂主義勢力を圧倒して勝利するのは必然の帰結である。 われわれは今年、「北南共同宣言の旗のもとに全民族が団結し、祖国の統一を一日も早く実現しよう!」というスローガンを掲げていくべきである。 6.15共同宣言と10.4宣言にもとづいて北南関係を改善し、祖国統一の前途を開こうとするわれわれの立場は確固不動である。南朝鮮当局が6.15共同宣言を否定し、外部勢力と結託して対決を追求しつづけるならば、北南関係はいつになっても改善されない。南朝鮮当局は対決と緊張を激化させるようなことをしてはならず、北南共同宣言を重んじ、北南対話と関係改善の道を踏み出すべきである。 民族の和解と協力を積極的に実現しなければならない。 民族共通の利益を第一として和解をはかり、各階層の往来と接触を通じて協力事業を推進していくべきである。民族の共利・共栄のための事業を阻害するあらゆる法的・制度的装置は撤廃されるべきであり、広範な人民の自由な統一論議と活動が保障されなければならない。 全民族の団結は祖国統一の決定的な担保である。北と南、海外の全同胞は連帯を強め、祖国統一運動を発展させていくべきである。6.15共同宣言発表10周年および高麗民主連邦共和国創立方案提示30周年に際して、全民族的な規模で自主統一の気運と和解と協力、団結の雰囲気をさらに盛り上げるべきである。 南朝鮮で自主、民主、統一のための闘争の炎を激しく燃え上がらせなければならない。外部勢力のない統一された人民の世界のために、自主統一の旗、反戦平和の旗を高く掲げて進むべきである。 すべての朝鮮民族は、団結した力によって反統一勢力のあらゆる挑戦を退け、民族あげての統一大行進を推し進めることにより、2010年を自主統一の新たな局面を開く年として飾るべきである。 今日、朝鮮半島と地域の平和と安定を保障するうえでの根本問題は、朝米間の敵対関係を終息させることである。対話と協商によって朝鮮半島の恒久平和体制を築き、非核化を実現しようとするのはわれわれの一貫した立場である。わが党と政府は自主、平和、親善の旗を高く掲げ、諸国間の善隣友好関係を発展させ、世界の自主化をめざして力強くたたかうだろう。 □ 党創建65周年を迎える今年を強盛大国建設史に特記すべき大変革の年として輝かすための荘厳な進軍の道を歩むわが軍隊と人民の勢いは天をついている。 金正日総書記を首班とする革命の首脳部のまわりに固く結集して、強盛大国建設とチュチェ偉業の輝かしい勝利のためにいっそう力強くたたかっていこう。(翻訳・中見出しは編集部) [朝鮮新報 2010.1.6] |