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大阪朝高に運動場買い取りの支援金伝達

大阪市民団体が大阪朝高に

支援金を手渡す代表ら(手前中央が有元共同代表)

 「日朝国交正常化の早期実現を求める市民連帯・大阪」(共同代表=有元幹明さん、 永久睦子さん, 加来洋八郎さん, 松本健男さん)の代表らが17日、大阪朝鮮高級学校を訪れ、金允善校長と辛正学教育会会長に、運動場を買い取るための支援金を手渡した。

 東大阪市が同校運動場の明け渡しなどを求め2007年に提訴した裁判は、09年11月20日に和解が成立。朝鮮学園側が運動場を買い取ることになった。支援金はその一助にしてほしいと手渡されたもの。

 「日朝市民連帯・大阪」は7月29日、大阪市内にある6つの朝鮮学校を支援する会のネットワーク組織である「アプロハムケネットワーク」と「東大阪の朝鮮学校を支援する市民の会」とともに、チャリティーイベントを開催し、支援を募った。

 有元共同代表は、「裁判で和解が成立したが、そもそも子どもたちの学びの舎を取り上げようとした東大阪市の理不尽さが許せない。朝鮮学校は日本の植民地支配を克服するために生まれたものでもある。日本人はそのことをしっかりと理解するべきだ」と指摘した。

 支援金の伝達後、代表らは同校の若手教員らとともに学習会を開いた。

 学習会では同校教員の夫才修さんが朝鮮学校における民族教育について、河崇秀さんが「高校無償化」問題と関連した朝高生たちの取り組みについてそれぞれ報告した。

 また、「日朝市民連帯・大阪」からは永久教子さんが発言。この日、7歳になる娘の若菜ちゃんを連れて参加した永久さんは、自身が朝鮮半島の問題に関心を持ち運動に携わるようになったいきさつを話した。その上で「朝鮮学校で学ぶ生徒たちは、先生、そして同胞社会に守られながら、朝鮮人としてしっかりと育っており、すばらしいと感じる。生徒たちの姿を見ながら、『あなたは日本人としてどう生きるの?』と優しく問われている気がする。そういう子どもたちと堂々と一緒に生きられるようになることが、日本社会をよくすることになるはずだ」と心情を語った。

 学習会後は食堂で懇親会も催された。参加者らは「無償化」問題や大阪府が今年度保留したままになっている「外国人学校振興補助金」を勝ち取るためにも、今後とも力を合わせてがんばろうと決意を分かち合った。

[朝鮮新報 2010.12.20]