「高校無償化」 各地朝青が街頭宣伝 |
「無償化」実現の見通し
朝鮮学校への「高校無償化」適用を求め、日本各地の朝青員たちが一斉に街頭宣伝を行なっている。10月22日から繰り広げられている街頭宣伝は、現在まで東京、神奈川、西東京、埼玉、栃木、群馬、北海道、宮城、愛知、岐阜、大阪、兵庫、京都、広島、山口、福岡で行われた。朝青員、朝高生、朝大生らを中心に、朝鮮学校の教員、保護者など多くの同胞、日本市民らも共に街頭に立った。
先送りとなっている朝鮮学校への「無償化」適用は、5日に発表された文科省の「基準」によると、支援の対象になる見通しである。
街行く市民は、「必ず朝鮮学校にも『無償化』が適用されることを願っている」「君たちががんばっているから、朝鮮学校にも『無償化』は適用されるだろう」「最後までたたかって、生徒たちの学ぶ権利を守ろう」などと、温かい激励の言葉をかけた。
愛知・JR名古屋駅前でビラを受け取った日本人男性(50代)は、一連の報道を通じて朝鮮学校の存在を知ったという。「同じ日本に住んでいるのに、なぜ朝鮮学校の生徒たちだけが除外されるのか理解できない。日本政府は、過去の戦争責任から逃れようとしているのではないか。日本の生徒と同じように、適用されるよう応援している」とエールを送った。
大阪・JR桃谷駅では、日本の高校生が「同じ高校生なのに、朝鮮学校だけが除外されるのはおかしい。大阪朝高は、ラグビー部やサッカー部など府の代表としても活躍している。これは、日本人として恥ずかしい問題」と、涙ながらに話した。
一方、西東京・JR立川駅周辺でビラを配布した田祐光さん(21)は、この問題に未だ無関心な人が少なくないことを感じたという。「私たちが宣伝活動をすることで、少なからず『無償化』問題に関心を持ち、賛同者を増やすのに力になれたかなと思う。『無償化』がに向けて最後までたたかう」。
金竜煥さん(24、岐阜朝鮮初中級学校教員)は、岐阜・JR岐阜駅でビラを配布した。「朝青が先頭に立ち、生徒たちの権利、ウリハッキョの法的地位を守る活動を行い、世論喚起に役立ったと思う。これからも生徒、ウリハッキョ、同胞たちのために尽力していきたい」と述べた。
また、福岡・JR小倉駅での街頭宣伝に参加した九州朝鮮中高級学校の文泰成さん(18)は、「朝高生たちは自分たちの問題として、より主観的な立場で参加していた。これからもウリハッキョと民族権利のためにたたかっていく」と語った。 [朝鮮新報 2010.11.8] |