「都民基金」、東京第2を支援 |
私たちの「ウリ」ハッキョ 東京朝鮮第2初級学校(東京・枝川)での新校舎建設が進められている。これまで枝川地域では、同胞のみならず多くの日本市民らが積極的に支援活動に取り組んできた。学校の土地問題をめぐる裁判支援のために発足した「枝川朝鮮学校支援都民基金」では、裁判に勝利した翌年の2008年以降も大規模な募金運動を展開してきたほか、各種チャリティー行事も行っている。裁判が終わった後も「都民基金」メンバーらがこうして朝鮮学校に関わりを持ちながら、変わらず支援活動に奔走するのは、地域同胞たち同様「数十年後も、学校をこの土地に残したい」と願っているからだ。
支援行事を主催
17日、東京第2の運動場では「都民基金」が主催するチャリティーイベントが行われ、同胞、日本市民ら約300人が集まった。「3回連続行事」の第1回目として企画された今回のイベントでは、東京朝鮮歌舞団と在日朝鮮人歌手の趙博さんが公演を行った。 この日、運動場の一角に、組み立て式のアルミ舞台が設置された。新校舎にできる講堂で行われる、生徒たちの入学式や、卒業式、学芸会で利用できるようにと「都民基金」が寄贈したものだ。 東京第2の新校舎建設のため、「都民基金」では、これまで幅広い人々に募金を呼びかけるなどして多くの財政的支援を行ってきた。 一方で、講習会や行事の企画、教室の運営などを行うなど、日本市民が朝鮮学校に関わる機会、近隣住民との親睦を深める場をつくってきた。 そうした活動によって近年、朝鮮学校への支持・賛同者の輪は有志のみならず日本の市民にも着実に広がってきた。この日、会場を訪れた参加者は、ほとんどが日本の人々だった。今回「都民基金」では、組織的な動員活動を行わなかったが、多くの参加者が集ったという。
また、朝鮮語を少しでも理解できればと、裁判闘争中の05年に開講された「『ミレ』朝鮮語教室」は、今日に至るまでの5年間、毎週かかさずに行われてきた。3年前からは、パソコン教室も開講。初期、受講生たちは主に有志たちが中心となっていたが、現在では大半が近隣の住民だという。
実行委員長を務めた「都民基金」の福島有伸さんは、「『支援』を行っているという特別な意識はない」と話しながら「朝鮮学校はともに守ってきた、私たちの学校−『ウリ』ハッキョだと思っている」と語った。 また、「都民基金」世話人の村田文雄さんは、「枝川の朝鮮学校は、在日と日本人、この地域の人々の暮らしの拠点だ。学校が残れば、こうした交流や親睦が、これからも脈々とつながっていく」と話した。 趙徳男校長は、「情勢の厳しい時期に、こうして朝鮮学校に賛同し、支援を寄せてくれてありがたい。これからも相互扶助し合う関係を築きたい」と語った。 「都民基金」では、来年3月5日、新井英一さんのチャリティーコンサートを予定している。(周未來) 東京第2初級 完成までもう一息、12月に現校舎とお別れ 東京第2新校舎の建設が終盤にさしかかった。募金運動にさらに拍車がかかっている。 新校舎の完成予定は12月。生徒たちは新学期から新しい校舎で学ぶ。 一方、現校舎での最後のイベントとなる「お別れ会」が12月92日に行われる。卒業生や校舎にゆかりのある同胞、日本市民に集まってもらい、40数年間の思い出を分かち合う。柱や壁に感謝の言葉を記したり、思い出の写真や芸術作品を展示したり、さまざまな企画が検討されている。 そのほか朝青、青商会などもさまざまなチャリティーイベントを企画している。 新校舎建設委員会では幅広い同胞や市民の参加を呼びかけている。 ●今後の行事
10月24日(日):中央江東青商会チャリティーフットサル大会 [朝鮮新報 2010.10.25] |