「アジャンアジャン」結成10周年記念 足立オリニサマーフェスタ |
笑顔あふれる楽しいひととき 悩み打ち明け交流の場に 「アジャンアジャン」クラブ結成10周年足立オリニサマーフェスタが8月29日、東京朝鮮第4初中級学校体育館で行われた(主催=アジャンアジャンクラブ)。当日は総連足立支部の同胞と子どもたち、スタッフ合わせて約450人の参加者が同校に集まった。
楽しく歌って踊って
「アジャンアジャン」とは朝鮮語で「よちよち」という意味。「子どもがいるウリオモニたちが気楽に会って、子育ての悩みを打ち明けられる場所が欲しい」というある女性の発想から、2000年6月13日、「アジャンアジャン」クラブが結成された。 月に一度集まり、どんなことをしたら子どもたちが喜ぶだろうと議論を重ね、毎月一度日曜日には、0〜6歳の子どもたちを対象に東京第4初中の運動場で水遊びをしたり、秋には体育館を借りて運動会を開き楽しい遊びの場を作っている。また、年に1、2回はオモニたちも楽しめるよう、ビーズ作り教室や美顔講座を開いたりする。 同クラブの年中行事で一番大きな行事が、12月に行われるクリスマス会だ。支部の朝青員がサンタクロースに扮して登場する楽しい遊び。また、オモニたちがこの日のために特別に用意したごちそうで会場は大にぎわいになる。 こうして積み重ねてきた10年だったが、「アジャンアジャン」クラブ結成記念フェスタを開くのは今回が初めて。 午後5時からスタートしたフェスタ1部ではまず、開会のあいさつで、「アジャンアジャン」クラブの許沼蓮会長が結成から今日までの歩みについて紹介した。 続いて、同校初級部と中級部の舞踊部による踊りが披露された。 次に、リトミック体操が行われた。ピアノ伴奏に合わせて、オンマと手をつないで輪を作りながら歩いたり、いろんなポーズをとって、リズムを感じながら楽しく体を動かした。 「ウリウリコッポンオリ」の人形劇では出演者らの名演技ぶりに子どもたちだけでなく、場内全体が大いに沸いた。 フェスタの最後には、この日に向け、「アジャンアジャン」クラブで子どもたちが習い練習した朝鮮の歌「サンタルギ(クマイチゴ)」が10人ほどの子どもたちによって披露された。 新たに広がる輪 フェスタ終了後、学父母、子どもたち、出演者、関係者みんなで記念撮影をした。 フェスタ2部は、同校運動場で女性同盟と青商会のメンバー、朝青員、教員、中級部3年生と同校卒業生たちが準備した売店で焼きそば、じゃがバター、キムチ、かき氷などが販売され、他6つのブースでは子どもたちが射的、輪投げ、スーパーボールすくいなどを楽しんだ。 2歳の双子を持つ李在順さんは今年の夏、同クラブの会に初めて参加した。「今回来てみてフェスタの盛大さに驚いた。子どもが通う保育園でこのクラブに入っているオモニと出会い、誘われて参加してみた。子どももお祭り好きなので楽しんでいる。いつかこのクラブに入ったら、オモニたちの助けになりたい」と話した。 3児のアボジである韓東柱さんも、子どもたちが「アジャンアジャン」のメンバーとして楽しく遊んでいる様子に目を細めながら、「私も東京第4初中の卒業生なのでこういった行事が母校で行われるのはうれしいし、決してなくなってはいけないと思う。そしてわが子にもこの学校で学び成長してもらいたい」と語った。 許会長は「フェスタを準備する過程では、仕事をしている人たちがほとんどなので、都合を合わせるのが大変だった。みんなで力を合わせてこれだけ盛大な行事をやりとげることができて、いまは達成感でいっぱい。これからはもっと輪を広げていって、15周年のときにはまた新たな工夫をこらそうと、他のオモニたちとも話し合っている」と笑顔で語った。(文と写真・尹梨奈) [朝鮮新報 2010.9.15] |