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民族教育権を守るための大阪同胞集会


「第2の4.24教育闘争」の精神で闘おう

これまでの活動について報告が行われた

 民族教育権を守るための大阪同胞集会が8月26日、大阪市の東成区民ホールで行われた。府内の各界各層の同胞たちが参加した。

 集会ではまず、「高校無償化」大阪府本部対策委員会責任者である総連大阪府本部の玄鉄男副委員長兼教育部長が報告を行った。

 玄副委員長は、日本の一部保守勢力と右翼団体らが強引に拉致問題と結びつけ、反朝鮮、反総連を前面に掲げて政治問題化し、「高校無償化」が朝鮮学校の生徒たちに適用されないよう公然と反対している現状を批判した。そして、朝鮮学校と同様、各種学校の認可を受けた他の外国人学校には「無償化」を適用したことを見ても、民族差別以外のなにものでもないと述べた。また、今日まで朝鮮学校に対する「無償化」除外と府の助成金執行保留の不当性を広く同胞と日本市民たちに訴えてきた宣伝活動について言及した。

 さらに、8月12日に大阪府知事が定例記者会見で行った補助金の給付問題、「無償化」問題だけでなく、朝鮮学校の認可問題についても見直そうという歴史の歯車を逆行させようとする言動を非難し、在日同胞が守ってきた民族教育の自主性と尊厳に触れるようなことがあれば、譲歩せずに闘おうと訴えた。

 続いて、「南大阪アプロハムケ」の伊関要副代表、詩人の河津聖恵氏、映画「ヒロシマ・ピョンヤン―棄てられた被爆者」の伊藤孝司監督、「中大阪朝鮮初級学校とともに歩む会」の富田穀共同代表たちが連帯のあいさつを述べた。

府内の各界層の同胞が参加した

 各氏は、それぞれの立場から行ってきた「無償化」問題と一連の大阪府知事の暴言に対する要請および抗議活動などについて言及しながら、子どもたちのために最後まで闘おうと呼びかけた。

 また、女性同盟旭都支部の玄聖姫総務部長、大阪朝鮮高級学校の李京柱さん、総連東大阪南支部の金政義委員長たちが討論した。

 発言者たちは、5月に国連欧州本部で行われた日本の「子どもの権利条約」順守状況に対する審議での活動、署名運動と文科省に対する要請活動などについて述べながら、団結した力で必ず「無償化」を実現させ、民族教育を守っていこうと力強く語った。

 集会では、すべての大阪同胞たちに送るアピール文が採択された。

 総連大阪府本部の夫永旭委員長が結びの言葉を述べ、「『第2の4.24教育闘争』の精神で私たちの民族教育権を守るために闘おう」と強調した。(姜裕香)

[朝鮮新報 2010.8.31]