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朝大で学科別研究討論会開催

研究深め、同胞社会に貢献を

137編の論文が発表された分科別論文発表会

 「朝鮮大学校学科別研究討論会2010」が9日、朝鮮大学校で行われた。

 今回の学科別研究討論会では初めに、分科別論文発表会が開かれた。例年よりも全般的に水準が高く、実践的な意義がある計137編の論文が発表された。とくに今年から導入された「1年生分科」に提出された11編の小論文などは、今後の大きな成長を予感させるものだった。

 在日朝鮮人運動や民族教育の発展のための実践的な論文、世界金融危機や環境問題について研究した示唆的な論文など、世界情勢に関連したテーマ設定が目立ったほか、学問的基礎をしっかり固めるための理論的な論文も散見した。

 厳正な審査の結果、12編の論文に論文賞が贈られた。

 その他、研究成果をポスターにまとめて発表するポスターセッション、教育学部音楽科の学生たちの実技、文学歴史学部学生たちが創作した詩の発表、1年生の模範的なノートの展示会なども行われた。

ポスターセッションや実技発表など多彩な催しがあった

 午後には特別講演も行われた。「韓国併合」100年をめぐる研究の現況と課題、朝鮮学校の教育理念の意義と今後の課題、在日朝鮮人の法的地位に関する研究の現況と課題、朝鮮の「経済強国」建設において生み出された科学技術成果と在日同胞科学者たちが担う役割など、在日朝鮮人運動の将来を担う学生たちの問題意識と向学心を刺激する内容だった。

 一方、朝鮮の映画「洪吉童」「月尾島」、アニメ「利口なたぬき」の一場面を表現した学部別の「アフレコ大会」も行われた。

 今回の学科別研究討論会は、朝大生たちが「強盛大国」を目指す祖国の未来、在日朝鮮人運動の新しい全盛期に対する確信を持ち、朝鮮学生としての使命感を胸に刻み、日頃の学習、研究成果を発揮する意義深い場となった。

 学生たちはこうした成果に基づき、12月に留学同とともに行う「在日朝鮮学生学術文化フェスティバル2010」で、より高い水準で研究成果を披露できるよう勉学に励みたいとしている。【朝青朝大委員会】

[朝鮮新報 2010.7.26]