東京第2初級で上棟式 「完成待ち遠しい」 |
東京朝鮮第2初級学校新校舎の上棟式が17日、同校で行われ、生徒、教職員、保護者をはじめとした同胞、日本市民らが参加した。同校では3月に起工式が行われ、今冬の新校舎完成を目指し建設工事が進められている。現在、基礎工事を終え、柱、棟、梁などの基本構造が築かれた状態だ。初めて建設現場に足を踏み入れた生徒や保護者たちは「完成が待ち遠しい」と期待に胸を躍らせた。
「枝川基金」が基金贈呈
上棟式では、建設関係者たちが酒、塩、米を新校舎の四隅にまき、引き続き無事故で立派な校舎が建設されるよう祈った。
建設会社の関係者は「学校の64年以上の輝かしい歴史と伝統にふさわしい校舎にしたい。そして、ここから生徒たちが21世紀に大きく羽ばたいてくれるよう願う」と述べた。 建設委員会では新校舎建設のための募金集めに奔走している。保護者や卒業生をはじめとした同胞たちの支援の輪が広がっている。同時に、生徒数増加で新校舎竣工に花を添えようと、支部、学校、保護者会などが斬新な行事や活動を行い、学校を中心とした同胞ネットワークを広げている。
一方、上棟式には、学校の土地問題をめぐる「枝川裁判」の係争中から学校を支援してきた国会、区議会議員、町内会役員をはじめとする日本市民も参加した。「枝川朝鮮学校支援都民基金」はこの日、これまでに集めた莫大な額の基金を建設委員会に贈呈。「これからも民族教育を守り発展させてほしい」と願いを伝えた。「枝川基金」は秋に向けて、チャリティーイベントなどを行う準備を進めている。
建設委員会の方世杰共同委員長は「10、20年後もこの地に朝鮮学校を残してほしいという同胞、保護者たちの願いを受け、学校を守り新校舎を建設することになった。同胞、保護者、卒業生らの愛校心を一つにし、子どもたちの未来を育む素晴らしい校舎を建てることで期待に応えたい」と述べた。 この日は全校生徒が式に参加した。実際に新校舎で学ぶ子どもたちと接することで、立派な校舎を建てようという気持ちをよりいっそう固めたいという思いからだった。式後の宴席で披露された全校生徒による合唱は、建設関係者たちに大きな力を与えた。 沈華倻さん(初6)は「私たちは新校舎で学ぶ最初の生徒であり、現校舎の最後の卒業生でもある。一生懸命勉強して学校の名を輝かせ、新しい校舎を建ててくれている人たちの期待に応えたい」と語った。 初級部2年生のオモニたちは「記念すべき式に参加できて誇らしい」「子どもがここで学ぶことを想像するとうれしい」「完成が待ち遠しい」と語った。 同校では、25日に現校舎と「お別れ」する連合同窓会、8月8日に中央江東同胞夜会など、行事が目白押しだ。上棟式を終えた後の校舎では、各実行委員会やオモニ会などが打ち合わせと準備を進めていた。 [朝鮮新報 2010.7.22] |